冬の黒斑山・蛇骨岳「冬の浅間山外輪山を散策♪」

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黒斑山・蛇骨岳とは?

 黒斑山(くろふやま)と蛇骨岳(じゃこつだけ)は、群馬県と長野県の県境付近にある、浅間山の第一外輪山と、そこに連なるピーク。標高は、黒斑山が2,404 m、蛇骨岳が2,366mとなっている。どちらも群馬百名山と言う、ローカルカテゴリーの一つ。また、黒斑山は関東百名山の一つでもあります。

 難易度的には、雪山登山初級者向けとなります。滑落・凍傷・低体温症のリスクが少しありますのでご注意下さい。積雪期に登山をする場合には、滑り止めと一般的な登山装備が必要です。スノーシューハイクも人気ですね。

*悪天候での雪山登山は大変危険です。

・アイゼン(クランポン)チェーンスパイク~12本爪
・ピッケル(アックス)推奨(念のため)
・ハードシェル推奨
・冬山用登山靴推奨
・スノーシュー(ワカン)推奨(不要なことが多い)

駐車場・アクセス

駐車場:高峰高原ビジターセンター駐車場(30台~40台程度:無料)を利用。満車の場合には、高峰マウンテンパークスキー場(旧アサマ2000パーク)の駐車場が利用できるようです。なお、チェリーパークラインの途中に雪が無くても、高峰高原ホテル付近から駐車場の間は常に凍っているため、冬季はスタッドレスタイヤが必須となります。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。なお、嬬恋村側の「鳥居峠車坂線」は冬期通行止めとなりますのでご注意下さい。交通機関をご利用の場合には、高峰高原ホテル等のサイトをご覧下さい。

高峰高原ホテル:https://www.takamine-kougen.co.jp/
高峰マウンテンパーク:https://asama2000.com/

今回のコース

車坂峠 標高1,972m(ビジターセンターは冬季閉鎖・駐車場)
↓ 100分
草すべり分岐 標高2,325m
↓ 20分
黒斑山 標高2,404m
↓ 30分
蛇骨岳道標  標高2,345m
↓ 30分
黒斑山 標高2,404m
↓ 15分
草すべり分岐 標高2,325m
↓ 60分
車坂峠 標高1,972m(ビジターセンターは冬季閉鎖・駐車場)

標準コースタイム 4時間15分 距離:7.0km
(ロガー測定値:5時間22分・8.2km)
*雪の状態によって、時間や難易度が変わります。

黒斑山で新型モンブランGTXを試してみた結果

「黒斑山山頂」

 2020年1月14日、当時、新しく入手した「モンブランGTX」の調子を見るため、冬の「黒斑山」へと向かった。思えば「LOWAのプレダッオGT」もこの山がデビューの地だったな……と思いつつ「チェリーパークライン」を行く。

 暖冬らしく、この日は道中に雪は全く無く、午前7時には「高峰高原ビジターセンター」前の駐車場に到着。気温は−5℃で風もなく、かなりゆるい雪山散策になりそうだった。

*どんなに雪がなかったとしても、冬季はノーマルタイヤ厳禁です!

「高峰高原ビジターセンター前 」

 散策の準備を進め、午前7時を少し回った位に駐車場を出発。「高峰高原ホテル」前にある、黒斑山の登山口に向かう。


「この日がデビューでしたが・・・・・・」

 黒斑山登山口には、登山届入れと浅間山の噴火警戒レベルが記された掲示板がある。この時はレベル1で、浅間山の第二外輪山である前掛山まで登山が可能となっていた。


「黒斑山登山口」

 ただ、浅間山は日本有数の活火山……。いつ、バーンっと行くかわからない。前掛山まで登る場合には、人生のやり残しが無いようにしておきたいものだ。


「黒斑山の登山道はほぼ樹林帯」

 登山口から「槍ヶ鞘」までは、アイゼンが必要ないレベルの緩いアップダウンが続く。雪の量は二年前の12月初旬に来た時とほぼ変わらない位だった。


「このコースには一応、眺めの良い場所もある」

 駐車場からゆっくりと歩いて、1時間半ほどで槍ヶ鞘手前にある「シェルター」に到着。ここまではモンブランGTXの調子は良く、足に馴染んで歩きやすい感じだった。


「シェルター」

 シェルターで大休止を取ってから、靴紐を締め直して12本爪アイゼンを装着。この山だと、凍っていたり、雪が緩んでいない限りはチェーンスパイク等の軽アイゼンでも問題無いのだが、折角なので靴とアイゼンの相性をテストしてみたかったのだ。

*難易度は低いですが、たまに滑落事故がありますので慎重に行動して下さい。10本爪以上のアイゼンをお持ちの場合には、そちらを利用された方が安全だと思います。

「槍ヶ鞘」

 槍ヶ鞘を過ぎ、「トーミの頭」までの斜面を登る。今回の山行で最大の傾斜ではあるが、それほど急ではない。しかし、その斜面で踵に激痛が……。

 アイゼンのヒールレバーを外れない範囲で何度か調節してみたが改善されない。どうやら、足首を曲げるとヒールカップのどこかに踵がぶつかり、痛みが出ているらしかった。

 普通のダックウォークでは痛みが激しいため、仕方なく足首を深く曲げなくても良い、ダイアゴナルでトーミの頭までの斜面を登った。


「トーミの頭」

 今回、買ったモンブランGTXは、平地や下りでは全く痛みは無く、それはそれは完璧なフィット感であった。しかし、急な登りで踵が痛い*のは大問題。後で対策を考えねば……と思いつつ、黒斑山に向かって歩いた。

*これは、まだ新しく靴が馴染んでいないのが原因だった他に、フィッツヘビーラグドブーツ着用するには、靴が少し小さかったようです。今は少し薄手のソックスに替えました。

「薄いが富士山も見えた」

 山頂には9時44分に到着。お腹が減ったので、山頂でカップラーメンを食べながら休憩した後、蛇骨岳方面へと向かう。なお、このルートは浅間山側が切れ落ちているが、特に難しいところは無い。


「蛇骨岳道標」

 黒斑山山頂から25分位で蛇骨岳に到着。蛇骨岳からは、四阿山やそこに連なる山々が見えていた。この辺りは樹林帯が無くなるためか、風が強く少し寒い。


「展望は良い」

 特にすることも無いので、景色を眺めた後は黒斑山まで戻り、少し休んでから中道ルートから駐車場に戻る。途中、斜面を行ったり来たりしながら靴の様子を見た限りでは、靴が馴染めば痛みは無くなりそうな感じだった。


「中道ルート」

 退屈な樹林帯をのんびり歩き、お昼過ぎに駐車場に到着。8.2㎞・5時間22分(道具を片づけた後、高峰高原ホテルの駐車場まで車で移動してからロガーを停止しました)の散策だった。

関連動画「5分で冬の黒斑山(2022年2月下旬)」

・暇な人はどうぞ(音注意)。なお、テロップはyoutubeの字幕機能を使用しています。表示する場合には、字幕(C)をONにしてご覧下さい(1080P推奨)。テロップの文字サイズや仕様は、字幕のオプションで変更出来ます。 なお、まあまあ眠くなると思います。

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関連サイト

高峰温泉:https://www.takamine.co.jp/

高峰高原ホテル:https://www.takamine-kougen.co.jp/

アサマ2000パーク(ライブカメラ):https://asama2000.com/

浅間山監視カメラ映像:http://www.sakuken-asama.jp/

まとめ

 新しく買ったモンブランGTXのテストに行ってきたのですが、踵が痛くて参りました。これは、慣らし不足の他に、フィッツヘビーラグドブーツを着用するには、靴がごく僅かに小さかったことが原因だったようです。ほんの少し薄手のソックスにすることで、快適に履けるようになりました。

 黒斑山・蛇骨岳は雪山初心者用ルートとして有名ですね。ルート上にはキチンとリボンが付いてますし、樹林帯で風が避けられるため、悪天候に行かない限りは安全に楽しめると思います。

 特別な場合を除き、滑り止めはチェーンスパイクか、6本爪の軽アイゼンで十分だと思いますが、凍っていたり、雪が緩んでいる場合には、10本爪以上の本格的なアイゼンの方が安全に歩けるかもしれません。雪の状況が悪い場合には無理をせず、気を付けてお楽しみ下さいませ。

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