篭ノ登山とは?
篭ノ登山(かごのとやま)は、群馬県吾妻郡嬬恋村と長野県東御市の境に位置する山。ぐんま百名山、信州百名山の一つ。マイナーな山だと思いますが、周辺の天然カラマツ林が貴重なんだそうです。
駐車場・アクセス
駐車場:池の平駐車場(有料:100台程度)を利用。5月上旬から11月上旬の期間限定で、普通車600円です。なお、湯ノ丸高峰併用林道の開通時間は、午前7時から午後5時までとなっていますのでご注意ください。
アクセス:マイカーを利用。湯ノ丸高原、または高峰高原から湯ノ丸高峰併用林道を通ってアクセスします。高峰高原側は未舗装のため、湯ノ丸高原側からアクセスすると良いでしょう。昔はシャトルバスがありましたが、現在は無いみたいですね。公共交通機関利用は、周辺の駅からタクシーを使うしかないようです。
今回のコース
池の平駐車場 標高2,058m(駐車場・トイレ)
↓ 50分
篭ノ登山 標高2,228m
↓ 30分
西篭ノ登山 標高2,212m
↓ 30分
篭ノ登山 標高2,228m
↓ 30分
池の平駐車場 標高2,058m(駐車場・トイレ)
↓ 30分
忠治の隠岩広場(鏡池付近) 標高2,009m
↓ 15分
三方ヶ峰 標高2,040m
↓ 30分
見晴岳 標高2,095m
↓ 25分
忠治の隠岩広場(鏡池付近) 標高2,009m
↓ 30分
池の平駐車場 標高2,058m(駐車場・トイレ)
標準コースタイム 4時間25分 距離:6.6km
(ロガー測定値:3時間20分・7.7km)
撮影:2024年6月20日
6月の篭ノ登山と池の平湿原を散策♪
2024年6月下旬、篭ノ登山に登ってみようと思い立ち、群馬県側から碓氷バイパス(国道18号)を通って目的地を目指した。普段は高速を使うんだけど、別の車にETCカードを忘れたのだ。
峠道の途中、何か黒いものが視界に映ったため、バックミラーを確認したら熊が横断していた。まあ、深い山の中だから居ても不思議ではないけど、交通量の多い碓氷バイパスでヒットしたら大惨事になりそうだな~と思いつつ、軽井沢を抜けて湯ノ丸高原へ。

今回訪れた、6月中旬から下旬にかけての時期はレンゲツツジが有名で、湯ノ丸高原では、つつじ祭りが開催されていた。
篭ノ登山や池の平湿原に行くには、ここから湯ノ丸高峰併用林道を車で行く(登山道を歩いて登ることも出来ます)。高峰高原側からも行けるが、あちらは未舗装のため、ガタガタ道が嫌な人は湯ノ丸高原側からが良いと思う。昔はマイカー規制があったような気がしたが、今は無いようだ。

湯ノ丸高峰併用林道はやや狭いものの、全面舗装で通行に支障はない。普通に運転して、無事に池の平駐車場に到着。600円を支払って車を駐車した。駐車場からは、目的の篭ノ登山が見える。

優しいコースのため、適当に装備を整えて、午前9時20分頃から歩き始めた。最初の区間は、標高差があまりない樹林帯の登山道が続く。この付近が全国的にも珍しい天然カラマツ林らしい。

テクテク歩いて行くと岩が多くなってくるものの、八ヶ岳とかに比べると歩きやすいと思う。距離も標高差も大したことはないため、30分位で篭ノ登山山頂(東篭ノ登山)に到着した。

車の中からも確認できていたけど、当日は浅間山の噴煙が多かった。この山頂からの展望はなかなか良く、晴れていれば360度の大展望を楽しむことが出来ると思う。

道標付近から人が消えるまで待ち、撮影を済ませて西篭ノ登山に向かう。パッと見は登り返しが疲れそうな感じだが、距離も標高差もないので問題無かった。

西篭ノ登山に向かう途中には、コマクサが咲いている場所がある。コマクサは、ケシ科ケマンソウ亜科コマクサ属の高山植物で、高山に登らない人にとっては珍しい植物だ。逆に特定の高山に登る人だと、7月~8月にかけて飽きるほど見かけるかもしれない。

浅間周辺のコマクサは一部の区間に咲いているだけで、群生もしていないので見応えは無いが、まあ……手軽に見れるのは貴重なんだと思う。

やや岩が多い道を登って行くと、駐車場から1時間ほどで西篭ノ登山の山頂に到着。東側と違い、西側方面にしか視界は無い。あまり歩きたくないなら、東側だけで十分かもしれない。

天気がイマイチな感じになりそうだったため、あまり休まずに駐車場まで戻って池の平湿原に向かう。二回ほど来たことがあるんだけど、あまり記憶が無いので楽しみだ。

湿原までの道は不整地の歩道だった気がしたが、全面木道になっていた。今回は放開口を経由してみることにする。

時期的に湿原内に花はあまり無い状態であったため、ただテクテクと歩くだけな感じではあったが、放開口からは佐久盆地一帯を見渡すことが出来る。周辺の山に登る予定がないなら、ココを経由して周回散策するのも良いと思う。

放開口周辺は特に惹かれるものが無かったため鏡池へ向かう。名前の通り、無風なら鏡のように風景が映るんだと思うけど、残念ながら少し風があったため歪んでしまった。

続いて、三方コマクサ園に向かう。時期的に湯ノ丸高原と同じくレンゲツツジは多く咲いていた。学校登山? の子供達の群れを避けつつ、おとぎの森と言うルートを経由したが、何がおとぎなのかはわからなかった。

ここは篭ノ登山のコマクサがある場所よりも広範囲で株数も多い。歩く時間も少ないため、より手軽だと思う。

そんなに見ていても仕方がないため、適当に眺めたら見晴岳方面に進む。このコースは一般的な散策コースのため、普通の人には危険は無い(熊以外は……)。

見晴コマクサ園を過ぎ、少し登れば見晴岳に着く。ここ、名前の割に展望が悪いのだが、少し先にある、ケーブルテレビの電波塔付近に行くと眺めが良くなる。

通常は、雲上の丘を経由して戻るのが普通で楽なルートなんだろうけど、何故か分岐をスルーして湿原まで下りてしまった。

きっと、遭難と言うのはこうして起こるんだろうな~と思いつつ、のんびりと駐車場まで戻ったのだった。7.7km・3時間20分のゆるい散策だった。
動画「準備中」
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まとめ
高原を散策する定番のコースです。危険性は低く、子供でも歩ける良いコースですね。とは言え、転倒等の一般的な危険はありますので、十分に注意してお楽しみ下さいませ。
もう行った(行ってみたい)……と言う人は↓

