蓼科山とは?
蓼科山(たてしなやま)は、長野県茅野市と立科町の境界付近にある標高2,531mの火山。日本百名山、信州百名山の一つ。八ヶ岳連峰の北端に位置し、円錐形の 美しい山容から諏訪富士とも呼ばれている……らしい。
1月の蓼科山に登ってみた♪

2020年1月20日、モンブランGTXの調子を見るため、二年ぶりに冬の蓼科山へ。前回の黒斑山では踵の激痛で耐えられないほどだったが、対策をしたので今回は大丈夫だろう……と思いつつ。

午前8時前に蓼科山登山口の一つである「スズラン峠」に到着。平日だが、人気の山だけあって駐車スペースはだいぶ埋まっていた。
気温は-4℃と、この時期としてはそれほど寒くない。風が強い予報ではあったが、この山は山頂以外は樹林帯が中心なので問題無いだろう。

以前に来た時と同様、バス停がある登山口からスタート。量は少ないが、登山口から雪はあった。しばらくは傾斜の緩い登りが続くため、アイゼンは装着しないで進む。

道中には全く雪の無い区間もあったが、しばらく進むと良く踏まれた圧雪道になった。前回は標高2,110m地点までつぼ足で登ったが、今回は早めにアイゼンを装着。気を遣わなくて良いから、その方が楽なのだ。

標高2,110m地点までは、そこそこ急な斜面が続く。前回と違ってモンブランGTXの調子は良く、とくに痛みは出ない。どうも、慣らし不足の他に、靴紐の締めすぎと、フィッツ(この日はスマートウール マウンテニアリング)と私の相性が悪いのもあったらしい(フィッツヘビーラグドブーツを着用するには、ごく僅かに靴が小さかったらしいです)。
快調に登って、 標高2,110m地点には午前9時20分に到着。登山口であるバス停から、およそ1時間15分だった。

ここで行動食を取りながら休憩した後、山頂を目指して再び進む。しばらくはアップダウンの無い登山道が続くが、すぐに急登となり、それが山頂まで続く。
時々、休みながらゆっくりと登っていくと、やがて山頂直下の岩場が見えてきた。同時に、強い風が吹いてくる。

岩が凍り付いてテカテカに光っていたが、ルート上は圧雪で、この時は特に問題無かった。もし、この辺りが完全に凍結していた場合には、軽アイゼンの人は引き返した方が良いかもしれない。また、通常は使うような所は無いが、念のためピッケルは持って行った方が良いと思った。

山頂の気温は-4℃程であったが、風速が10m以上あったため、体感気温はそれなりに低い。吹き飛ばされるほどではないので先に進んだが、装備しているソフトシェルだけだと、ほんの少しだけ寒く感じた。
念のため、山小屋(冬季休業中)の陰で、久しぶりにハードシェルとソロイストフィンガーを装着。流石に、この位の条件だと微塵も寒くなくなった。

装備を調えて山小屋の陰から出ると、風で雪が舞い上がって吹き寄せてくる。過酷な雪山っぽい気分を満喫しながら山頂へ。

風が強いので撮影は短めに済ませ、方位盤がある場所へと向かう。ここは風当たりが最高に強いが、見晴らしも最高だ。

完全装備だと寒くは無いが、風が強くてカップラーメンを食べるのは不可能だったので下山を開始。
山頂から僅かに下っただけで暑くなってきたので、ハードシェルとソロイストフィンガーを外してザックにしまった。雪山では、気温より風が危険だなと思いつつ、途中でカップラーメンを食べて休憩を取り、のんびりと駐車場まで戻った。6.6km、5時間16分48秒の散策だった。
冬の蓼科山を登った感想
2度目ですが、相変わらず山頂からの大展望が素晴らしい良い山でした。天気が良い日限定ですが、初冬や残雪期よりも雪があって、気温が低く安定している厳冬期の方が登り易いと思います。
天候が良く、トレースがしっかりしている場合には雪山初心者でも問題無く登れますが、急登なのでそれなりの体力と雪山用の装備は必要です。軽アイゼンやチェーンスパイクで登る人も居ますが、運動神経の良い人限定ですね。普通の人は、10本爪以上のちゃんとしたメーカーのアイゼンがおススメです。
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今回のコース
蓼科山登山口 標高1,725m(駐車場・トイレ)
↓180分
蓼科山山頂 標高2,531m
↓120分
蓼科山登山口 標高1,725m(駐車場・トイレ)
標準コースタイム 5時間00分 距離:5.6km
(ロガー測定値:5時間16分48秒・6.6km)
撮影日時:2020年1月22日
駐車場「スズラン峠園地駐車場(20台程度)を利用。トイレあり」