厳冬期の蓼科山「スズラン峠駐車場から、蓼科ブルーを見に行って来た♪」

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蓼科山とは?

 蓼科山(たてしなやま)は、長野県茅野市と立科町の境界付近にある標高2,531mの火山。日本百名山、信州百名山の一つ。八ヶ岳連峰の北端に位置し、円錐形の 美しい山容から諏訪富士とも呼ばれている……らしい。

冬の蓼科山に登ってみた♪

「蓼科ブルー!」

 2018年2月8日、佐久から長野県道40号線を通って蓼科山の登山口の一つである「スズラン峠」の駐車場を目指す。途中、三望台付近で浅間山のモルゲンロートと、下に広がる雲海が見事だったのでしばしの間、展望を楽しんだ。


「浅間山と雲海」

 浅間山と反対側に、本日の目的地である「蓼科山」も見ることが出来た。これからあの傾斜をひたすら登るのか……と思いつつ車を走らせ、午前7時過ぎに目的の「スズラン峠駐車場」に到着。


「蓼科山は結構急に見えます」

 到着した時には3台しか駐車していなかったが、散策の準備をしていると次々と車が入ってきた。冬でもお手軽に登れる日本百名山とあって、なかなか人気があるようだ。


「トイレは一番右側のものが使えました」

 駐車場で−14℃と、ちょっと寒かったので、ベースレイヤーの上にフリース+ソフトシェル+ハードシェルを着て歩き始める。登山口から雪道が続いていたが、アイゼンは登りが急になってから装着することにした。


「案内板の裏からトレースが伸びていた」

 駐車場にある案内板の裏にトレースがあって直接登ることが出来るのだが、私は少し道路を歩いたところにある正式な?登山口から、午前7時45分より登り始めた。


「バス停がある登山口」

 登山口から林間に伸びる、しっかりとしたトレースを踏んで歩いて行く。気温は低かったが風は無く、少し歩いて体が温まった所でハードシェルを脱いでザックに仕舞った。

*冬季はバスの運行が無いようです。

「トレースバッチリなら初心者でも登れます」

 森をしばらく進むと、大岩が露出する急登になる。通常はこのタイミングでアイゼンを装着すると良いと思う。私は「2,110m地点」までつぼ足のまま登ることにした。


「急な登りが続きます」

 しかし、登り始めと違い傾斜は急で、場所によっては蹴ってステップを刻まないと登り辛い場所もあった。状況にもよるが、素直にアイゼンを装着して登る方が楽だと思う。


「標高2,110m地点。少しだけ広くなっている」

 「標高2,110m地点」には午前8時57分に到着。ここで12本爪アイゼンを装着して、行動食を食べつつ一休み……。この山は急登が続くので、雪上歩行に慣れていない人は、ストックと前爪のあるしっかりしたアイゼンの組み合わせが良いと思う。

 ストックではなくピッケルを使うのも良いと思うが、手を使うようなレベルの斜度ではないため、長めのピッケルじゃないと持って歩くだけになりそうな気がする……。


「だいぶ眺めが良くなりました」

 「標高2,110m地点」からは一旦、林間の平坦な登山道になるが、少し進むと再び急登が始まる。さらに強くなる傾斜に若干、テンションが落ちるが、頑張って登って行く。


「写真だとそれ程でもないですが、意外と急でした」

 アイゼンの歯を効かせながらゆっくりと登って行くと、やがて縞枯れ地帯に突入する。空の青さと枯れた枝についた樹氷の白がとても綺麗で、しばし疲れを忘れる。

 縞枯れ地帯を登り切ると、大きな岩が露出した場所に出る。蓼科山の岩場は新雪が積もっていたり、凍っていたりしなければ特別な歩行技術はいらないレベルではあるが一応、慎重に進んで行く。


「山頂の岩場」

 この日は晴天・微風だったので中厚手のグローブとソフトシェルのままで問題無かったが、山頂は風の影響をもろに受ける。悪天候の時は稜線に出る前に装備を整える必要がありそうだ。


「山小屋」

 赤い棒に従って進んで行くと、「蓼科山頂ヒュッテ(冬季閉鎖)」と山頂に向かうトレースに分かれるがもちろん、山頂に向かうトレースを進む。

 やや雪が深かったが、この斜面を登れば山頂だ。頑張って登り、午前10時29分に無事山頂に到着。駐車場から山頂まで、およそ2時間45分掛かったことになる。


「山頂には三角点と道標があります」

 蓼科山の山頂は周囲に遮る山が無いため、360度の大展望が楽しめる。この日は天気が良かったため、周囲の名だたる山がすべて見えた。


「八ヶ岳方面」

 展望を楽しんだ後は、1等三角点を触って蓼科神社奥宮へと進む。山頂は平らで広く、大きな岩がゴロゴロしているが、締まった雪で覆われているので歩き易い。


「蓼科神社奥宮(本宮)」

 無事に登れたことに感謝しつつ、無事に下りられますようにとも祈願して先に見える方位盤に向かう。


「見晴らしは最高だ」

 方位盤からは、南アルプスから北アルプスまで広く見通せたが、風通しがよいので顔に当たる風がとても冷たかった。強風時は近寄れないと思う。


「ホワイトアウトしたら怖いかもしれない」

 景色を堪能したので、風裏になる場所でカップラーメンでも作って休憩を取ることにしようかなと思いつつ、テクテクと歩いて「蓼科山頂ヒュッテ」方面に向かう。


「凍りつく山小屋と西上州方面」

 ヒュッテ側だと、浅間や西上州方面の展望がとても良い。風が当たらないと、太陽光で-11℃とは思えないほどポカポカだ。


「樹氷と浅間山」

 ザックを下ろして食事の準備をしようとしたら、少し風が出てきた。風速は5〜6m程度だが、用意するのが面倒になってしまったので下山してしまうことにした。


「南アルプス方面」

 毎度のことながら、下山時は「こんなに登って来たっけ?」っと言う位、長く感じる。所々にシリセードでショートカットした跡があるが、私は訓練だと思いつつ、ひたすらテクテクと歩いて下りて行った。

 樹林帯に入るまで眺めは良いが、余所見は危ないので注意しながら黙々と下る。やがて樹林帯に入り、この景色にも飽きてきたな〜と思う頃、ようやく駐車場に到着……。全行程6.4Km・4時間33分22秒の雪山散策だった。

冬の蓼科山を登った感想

 山頂からの大展望が素晴らしい良い山でした。天気が良い日限定ですが、初冬や残雪期よりも雪があって、気温が低く安定している厳冬期の方が登り易いかもしれません。

 天候が良く、トレースがしっかりしている場合には雪山初心者でも問題無く登れます。しかし、急登なのでそれなりの体力と雪山用の装備は必要ですよ。行かれる人は、安全に気を付けてお楽しみ下さい。

今回のコース

蓼科山登山口 標高1,725m(駐車場・トイレ)
↓180分
蓼科山山頂 標高2,531m
↓120分
蓼科山登山口 標高1,725m(駐車場・トイレ)

標準コースタイム 5時間00分 距離:5.6km
(ロガー測定値:4時間33分22秒・6.4km)

撮影日時:2018年2月8日

駐車場「スズラン峠園地駐車場(20台程度)を利用。トイレあり」