平標山とは?
平標山(たいらっぴょうやま:標高1,984m)と仙ノ倉山(せんのくらやま:標高2,026m)は、群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼郡湯沢町に跨る山々。共に群馬百名山、越後百山の一つ(仙ノ倉山は日本二百名山、関東百名山でもある)。標高はそれほど高くありませんが、景観の良さと、高山植物の多さで人気があるそうです。
駐車場・アクセス
駐車場:元橋駐車場を利用(有料・600円)。150台ほど駐車可能ですが、シーズン中の土日祝日は混雑します。トイレ、自動販売機有り。
アクセス:マイカーを利用の場合には、越後湯沢ICから国道17号線を三国峠方面に向かいます(およそ25分)。公共交通機関をご利用の場合には、JR越後湯沢駅から、路線バス(湯沢~三俣~貝掛温泉~浅貝~西武クリスタル線)を利用します。
南越後観光バス(路線バス):http://www.minamiechigo.co.jp/
ゆざわ魚沼タクシー(登山口送迎):https://yuzawa-uonuma.com/
今回のコース
平標山登山口 標高972m(自動販売機・トイレ)
↓120分
松手山 標高1,611m
↓ 70分
平標山 標高1,982m
↓ 55分
仙ノ倉山 標高2,021m
↓ 50分
平標山 標高1,982m
↓ 40分
平標山の家 標高1,655m(水場・トイレ)
↓100分
平標山登山口 標高972m(自動販売機・トイレ)
標準コースタイム 7時間15分 距離:13.8km
(ロガー測定値:7時間5分・14.1km)
撮影日時:2018年6月22日
6月の平標山に登ってみた♪
2018年6月22日、群馬県側から三国峠を通って、平標山の登山口の一つである元橋駐車場へ。夜間や早朝は管理人が居ないため、そのまま入って駐車する。
*24時間駐車可能。駐車場の料金は帰りに支払えば大丈夫です。
駐車場は完全舗装で150台が止められるそうだが、平日の早朝の為か3割位しか埋まっていなかった。ただ、6月中旬の花のシーズンや、紅葉シーズンの休日はかなり混雑するらしい。
駐車場には、トイレと自動販売機が設置されている。散策前にトイレに寄ったのだが、ウォシュレットが付いた綺麗なものだった。
散策の準備を整え、午前6時20分位にロガーをセットして出発する。登山口には登山届入れと、トレイルランニングについての注意書きが設置されている。
看板の内容は、「走ることは禁止とします」と「走ること自体は禁止されていません」の二通りあって、どちらが優先されるのかわからない。なお、犬などのペットは入山禁止となっているため、注意が必要だ。
登山口から少し歩くと「平標山の家方面」と「松手山コース」の分岐に着く。今回は松手山コースから登るため、舗装路を少し歩いて松手山コースの登山口へと進んだ。
この平標山は、木の階段で整備された箇所が多いことで知られている。それは登山口から始まり、階段状の登りがひたすら続くことになる。
しかし、その段差や間隔は歩き易く設定されており、他の山で見られる階段よりは歩き易いと思った。
松手山コースの登山口から、木段と土と石混じりの登山道を交互に20分ほど歩くと、森の木が低くなって展望が良くなる。風通しが良くなり、吹き抜ける風が心地良い。
松手山コースの登山口から1時間程歩くと、鉄塔のある場所に着く。鉄塔の下には開けたスペースがあるので、休憩するのに良さそうだ。
この鉄塔を過ぎてすぐの場所には、下草が刈り払われた巡視路みたいな道がある。平標山までは登り一辺倒なので、間違って下りない様にしたい。
鉄塔から40分程歩くと、松手山の山頂に到着した。この辺りからは、ずっと展望の良い尾根歩きとなるが、同時に日影が無くなる。炎天下だと辛くなると思うので、十分な水を用意しておいた方が良いだろう。
松手山を過ぎ、さらに40分ほど歩いてから、来た道を振り返る。自分が来た道を見られる稜線歩きは、やはり気持ちの良いものだ。
続いて、平標山まで続く稜線を見る。どこまでも続いている様な、穏やかで、美しい稜線を嫌いと言う人は少ないだろう。
当日の気温は18℃程だったのだが、風が強く吹くと少し寒いと感じた。あと少しで山頂のはず……と思いつつ、徐々に増えてくる花を見ながら山頂へ。
午前9時20分に山頂に到着。広い山頂には、道標と三角点があるのみ……平日なら休憩スペースで困ることは無さそうだ。
今回の目的地は仙ノ倉山のため、少しの間だけ景色を眺めてから、次のピークを目指して歩き始めた。
平標山の山頂から一旦、登山道を下り、お花畑が広がる中を通って行く。パッと見だと近く感じるが、コースタイムで55分ほど掛かる。体力の消耗が激しい場合には注意が必要だ。
これまで通ってきた平標山までのルートと同じく、木道と木段で整備された箇所が多い。アップダウンが何度かあるので、3月の谷川岳以来の登山だった私には結構、厳しいものがあった。
途中、かつて起きた遭難に由来すると言う、東芝ランプの道標を見送りながら進んで行くと、ようやく山頂が見えてくる。景色が良いので体力の消耗自体はそれ程でもないのだが、脚が痛くてたまらなかった。
最後の木段の登りが地味に辛かったけど、頑張って登って山頂に立つ。広い山頂には、道標と二等三角点、方位盤が設置されていた。
疲れたので、ジェットボイルでお湯を沸かして、カップラーメンを作って一休み……。この日は気温が低く、風があって涼しい位だった。
休憩後は景色を眺める。スカッと晴れていないのが残念だったが、展望は抜群に良く、周囲の名だたる山を見ることが出来た。
このまま谷川岳まで縦走することも可能だが、時間的にも体力的にも無理なので、今回は大人しく平標山までも戻った。
気持ちの良い高原歩きを終え、平標山の山頂まで戻ると、沢山の人が休憩していた。高山植物が咲き乱れるこの時期は、平日でも人が多いようだ。
*6月中旬~~7月上旬の休日は凄く混むそうです。
今回は平標山の家を経由して駐車場に戻る。しかし……本当にこの山は木段、木道だらけだ。よくここまで整備したものだと、感心しながら下って平標山の家へ。
平標山の家は、なかなか綺麗な山小屋だった。トイレ(100円/当時)を借りたが、この手の山小屋のトイレとしては綺麗だと思う。休憩後は、元橋駐車場へと下る。
*水場とトイレ(100円/当時)があります。宿泊は要予約となってます。
平標山の家からは、平元新道を下る。コースタイムで45分間は、ずっと木段が設置された急な登山道が続く。これがなかなか辛い。
上信越自然歩道に出ると、斜度がほとんど無い、車が通れる林道歩きになる。これがまた、無駄に長くて疲れる。日影が多くて、直射日光が当たらないのがせめてもの救いだと思った。
林道をひたすら歩き、やがて川沿いを通る遊歩道に入る。コースタイムで言えば大したことは無い距離だが、疲れた足を引きづりつつ、ストックに縋りついて、どうにか駐車場まで到着。14.1km、7時間5分の散策だった。
まとめ
花の時期、紅葉の時期はとても人気があり、休日は駐車場が満車になることも多いみたいです。車の場合には、早めの到着を心掛けた方が良いですね。公共交通機関をご利用の場合には、時間の管理をしっかりとして下さい。
登山道はよく整備されていて歩き易く、そう言う意味では初心者向きとも言えますが、標高差が1,000m近くありますので、それなりの体力は必要です。また、平標山の家以外の水場はありません。夏は非常に暑いので、十分な量の水を持って下さい。
この日は虫はほとんど居ませんでしたが、蚋などの挿す虫が出ると思われます。虫対策は万全にしておきましょう。
また、間違えるような場所はほとんどありませんが、地図は必携です。遭難防止のため、電波が無くても使える、スマホの地図アプリを活用してください。