雷鳥沢キャンプ場に泊まってみた♪

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雷鳥沢キャンプ場とは?

 雷鳥沢キャンプ場とは、富山県中新川郡立山町芦峅寺雷鳥平にあるキャンプ場。立山黒部アルペンルートを利用して「立山室堂駅」に向かい、そこから歩いて55分も掛かる、金も時間も掛かる秘境のキャンプ場です。しかし、立山を一望できるシチュエーションは素晴らしく、キャンプしてみる価値がある場所だと思いますよ。

アクセス

 長野県側の扇沢、または、富山県側の立山駅から「立山黒部アルペンルート」を利用して「立山室堂」へ向かい、そこから徒歩で移動します。詳しくは、立山黒部アルペンルートのサイトをご覧下さい。

富山観光ナビ:https://www.info-toyama.com/s/
立山黒部アルペンルート:https://www.alpen-route.com/index.php

雷鳥沢キャンプ場へ行ってみた♪

「雷鳥沢キャンプ場から立山方面を見て」

 2018年7月18日、 凄まじく暑い日々だったので、ちょこっと黒部まで避暑に行って来た。そこは標高2,000mを越える高所。地元よりは絶対に涼しいだろうと思いつつ……。

 立山黒部アルペンルートの出発地点の一つ、長野県にある扇沢の駐車場を目指して車を走らせた。 この日は雷鳥沢キャンプ場に泊まるだけの予定。少しのんびりと出発して、午前10時位の到着を目指していたのだ。

 人気観光地のため、登山道にアクセスする道路にありがちな、すれ違いが不安な個所は一切無い。順調に車を走らせ、午前9時50分位に扇沢付近に到着した。

 しかし、無料駐車場は満車……。柏原新道入口付近の登山者用駐車場も満車……。上の有料駐車場はガラ空きなんだけどなあ〜。やはり、無料駐車場に駐車するには、平日でも早めに来ないと駄目らしい。


「有料駐車場は空いてましたが……」

 仕方なく、一日1,000円(当時)の有料駐車場に車を突っ込んで、準備を整えてから乗車券売り場へと向かった。室堂までは、往復9,050円(現在は12,300円)となかなかのお値段。当時は、「平日割WEBきっぷ」*だと少し安くなった。

*現在は料金が改定されています。 また、平日割WEBきっぷ →予約WEBきっぷになってますね。
立山黒部アルペンルートオフィシャルサイト: https://www.alpen-route.com/index.php

「乗車時間とか日付が入ってます」

 バスの乗車時間まで待合室のベンチに座って待つ。周りはすべて中国人(又は台湾人)らしく、完全にアウェーな気分になった。

 周囲を見ても、登山用装備を持っている人は極僅か……。もう少し早い時間に来れば良かったなーと、少し後悔をしながら座って待った。


「トロリーバスは 2018年で廃止になりました」

 やがて、出発時間になったので列に並ぶ。改札が開き、もの凄く久しぶりのトロリーバスに乗り込む。なお、この関電トンネルのトロリーバスは2018年で廃止され、2019年からは電気バスに切り替わったそうだ。ちなみに、立山トンネルのトロリーバスも、2024年11月で終了する予定らしい。

*この記事は2018年7月に行った時のものです。

「黒部ダムの観光放水」

 15分ほどで黒部ダムに到着。バスやロープウェイ等の所要時間は、立山黒部アルペンルートのホームページ上で確認できる。計画の参考にすると良いだろう。

 余計な物を詰め込み過ぎて重くなったザックを背負いながら、展望台までの階段を登った。これが地味にキツイ……。頑張って展望台に立つと、久しぶりに黒部ダムの雄姿を拝むことが出来た。


「全部で3か所、湧水飲み場があります」

 展望台にある水飲み場で湧水を一口飲む。全部で三カ所あり、映画「黒部の太陽」で有名な破砕帯の美味しい湧水を飲むことができる。

 のどを潤した後は、黒部ダム上を歩いて黒部ケーブルカー乗り場へと向かう。休日なら大混雑のダム周辺も、平日なら人もまばらだ。


「ダムを歩いてケーブルカー乗り場へ」

 超良い天気なのでダムの上は暑い……。この程度の標高*では、最近の暑さには対抗できないようだなと思いつつ、頑張って先に進んだ。  

*黒部ダムの標高は1,470mになります。

「トンネルの中は涼しいです」

 ケーブルカー乗り場があるトンネルの中に入ると少し涼しくなった。ケーブルカーはすぐに発車するみたいだったので、私も列に並んで待つ。ここから先は行ったことが無いので楽しみだ。


「黒部ケーブルカー」

 時間になるとケーブルカーが発車する。思ったよりも混雑していて座ることは出来なかったが、乗車時間は5分程なので問題無い。すぐにロープウェイの駅に着く。


「ロープウェイの駅は売店が充実してます」

 駅には、テレビとかでよく見る、口上の面白い駅員さんがいた。しかし、平日は何も言わないようだ。ロープウェイの発車までは少し時間があったけど、売店などには寄らずにそのまま並んで待った。


「途中に支柱が無いことで知られている」

 時間になるとチケットのチェックを受けてロープウェイ乗り場へ。ロープウェイに乗り込む時に、ザックを下ろす様に言われるので指示に従って乗車。

 少し揺れたものの、乗り心地はそれ程悪くない。しばらくの間、快適な空の旅を楽しんで、大観峰(2,316m)に到着。階段を登って展望台に行ってみた。そこからは、黒部ダムを俯瞰することが出来た……が、ロープウェイからも見えていたので正直、登らなくても良かったかなと思った。


「大観峰横の通路を下りている人が居ました」

 下を見ると、大観峰横の通路を下りている人がいた。かなりヤバイルートで、落ちると助からないレベル……。よく行けるなーと感心しながら、階段を下りて立山トロリーバス乗り場へと向かう。


「立山トンネルのトロリーバス」

 この立山直下を貫くトンネルを抜ければ、ようやく立山室堂(2,450m)に着く。立山は良い所だが、そこまで行くのが大変だと思う。遠方からだと、交通費は莫大なものになる。後悔しないように楽しもう。


「ます寿司おにぎりと蕎麦」

 室堂はメジャー観光地なので売店も食堂も充実している。私は蕎麦屋で簡単に昼食を取った。味? ……まあ、それなりだったと言っておこう。


「登山届を出すように言われます」

 昼食を取った後は、翌日の立山縦走の為の登山届を提出。係りの人が居るので、登山道などの状況を細かく聞くことが出来る。山に登る予定があるなら、事前に提出しておいた方が良いだろう。


「晴天と立山」

 室堂駅から外に出ると、目の前に立山がドーン! っと聳え立っている。青い空と立山のコンビネーションは、まさに絶景。もう少し早く訪れていればよかったなと思った。


「立山玉殿の湧水」

 室堂駅の近くに「立山玉殿の湧水」と書かれた水場がある。これから向かう雷鳥平のキャンプ場にある水場の水は、要煮沸となっている。体力に余裕があれば、ここで汲んで行った方が良いと思う。なお、ここの水場は夜間に止まる。早朝に汲むことは出来ないので要注意だ。


「みくりが池」

 雷鳥沢キャンプ場がある、みくりが池方面を目指して歩く。道は石畳で完全に整備されているが、少し歩きにくいかもしれない。ヒールのある靴の場合には注意が必要だろう。


「みくりが池温泉は日本一高所にある温泉施設」

 みくりが池を過ぎると「日本一高所にある温泉」と言われている「みくりが池温泉」に到着する。雷鳥沢キャンプ場からは遠いため、先に入浴しておいた。

 入浴後は再び、雷鳥沢キャンプ場へと向かう。室堂から雷鳥沢へのコースタイムは55分となっている。重いテント泊装備を背負って歩くのは意外と大変だ。ひたすら歩き、らいちょう温泉「雷鳥荘」付近に差し掛かると、眼下に雷鳥沢キャンプ場(標高2,280m)が見えてくる。


「雷鳥沢キャンプ場全景」

 いつも通り、見えてからが遠い。頑張って歩いて無事到着。管理棟に行って幕営の手続きをした。料金は1泊500円(料金が改定されました。現在は1泊1,000円です)で、トイレ・水場の使用料はここに含まれる。

【協力金の改定について】令和3年4月より次のとおり改定します。
(変更前) 1泊1名につき500円(3泊目以降1,000円追加料金なし)
 ↓
(変更後) 1泊1名につき1,000円 ※小学生以下無料みなさまのご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※事前予約は不要です。

富山観光ナビ:https://www.info-toyama.com/s/
「雷鳥沢キャンプ場の管理棟」

 雷鳥沢キャンプ場の設備に関して、トイレは水洗でまずまず綺麗だった。水は一応、消毒されているものの、煮沸した方が良いとのこと。室堂方面から来る場合には「立山玉殿の湧水」で汲んできた方が良いと思う。

 受付後は、テント場に移動してテントの設営を始めた。テント場の地面は石混じりで固く、ペグは半分ほどで刺さり難くなる。無理に打ち込もうとすると、ペグのヘッドが折れる恐れがある……と言うか折れたので、石で張り綱を固定した方が良いかもしれない。私は半々で固定した。

 テントを張れば後はまったりするのみ。8月上旬位までであれば、周辺には冷たい雪解け水が流れているはずだ。飲み物などを冷やしておくのも良いだろう。川もすぐ近くにあるが、流れが速いことがあるかもしれない。子供連れの場合には目を離さないように注意しよう。


「上が雷鳥沢ヒュッテ 、下がロッジ立山連峰」

 天気が良いと、日中は暑くてテント内に入っていることは出来ない。しかし、このキャンプ場の良い所は、温泉設備を併設した山小屋がすぐ近くに有る所だ。

 「雷鳥沢ヒュッテ」と「ロッジ立山連峰(要確認)」の二つの山小屋が近い。らいちょう温泉「雷鳥荘」までは少し遠いため、キャンプ場から行く場合には、この二つの山小屋で日帰り入浴をすることになると思う。

 どちらも700円(当時)で日帰り入浴が可能で、石鹸やシャンプーなどの使用も出来る。もちろん、私はすべての施設で日帰り入浴をした。


「アーベントロートの立山」

 温泉に入って帰って来た時には、だいぶ涼しくなってテントに入れるようになっていた。横になりながら休んでいると、夕焼けで立山が赤く染まってくる。その素晴らしい光景に、私は何枚も写真を撮ってしまった。

 やがて日が沈むと、満天の星が広がる。圧倒的な星の数に大満足しながら、私は翌日の登山に備えて寝袋に潜ったのだった……。

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関連サイト

雷鳥沢キャンプ場:https://www.info-toyama.com/attractions/31029

立山黒部アルペンルート:https://www.alpen-route.com/index.php

まとめ

 登山の利用者がほとんどですが、夏であれば、キャンプ目的で利用するのにも良さそうでしたよ。ただし、その場合には、夜間は騒がない、朝は準備する人達が煩い……と言うことは考慮しておかないと駄目ですけどね。

 晴れた日には、立山の展望と星空が素晴らしい「天空のキャンプ場」の一つだと思います。興味がある方は是非、行ってみて下さいませ!