秋の日向山「尾白川渓谷駐車場から、紅葉と天空の白砂ビーチを見に行ってきた♪」

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日向山とは?

 日向山(ひなたやま)は、山梨県北杜市にある、標高1,660mの山。山梨百名山の一つ。南アルプスの前衛の一つで、赤石山脈の甲斐駒ヶ岳から鋸岳を結ぶ尾根の途中から北側に派生した尾根にあります。山頂西側にある「雁ヶ原(がんがはら)」には、花崗岩が風化した白砂が広がり、天空のビーチと呼ばれているそうです。

駐車場・アクセス

駐車場1:尾白川渓谷(おじらがわけいこく)の駐車場を利用(100台:無料)。

駐車場2:矢立石登山口の駐車スペース(10台程度)を利用。ただし、道が狭く、混雑状況によっては車の転回が困難な場合があるため、好天の土日祝日は駐車難易度が高いかもしれません。なお、矢立石登山口に駐車する場合には、林道が冬季閉鎖(12月上旬頃~4月下旬頃)されますのでご注意下さい。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。公共交通機関は無いみたいで、JR中央本線・長坂駅、小淵沢駅、日野春駅からタクシー利用となっています。期間限定の乗り合いタクシーもあるようですね。

乗り合いタクシー(期間限定):https://www.mountaintaxi.jp/

今回のコース

尾白川渓谷駐車場 標高772m(駐車場、売店、トイレ)
↓ 60分 ↑ 50分
矢立石登山口 標高1,125m(駐車場)
↓100分 ↑ 80分
日向山山頂 標高1,659.9m
↓ 5分 ↑ 5分
雁ヶ原 標高1,596m

参考コースタイム: 5時間00分  距離:7.6km
(ロガー測定値:5時間52分・9.2km)

撮影日:2022年10月20日

10月の日向山を登ってみた♪

 2022年10月中旬、秋の日向山に行って来た。本来は、前週に火打山に行くはずであったのだが、邪魔が入って行けなくなってしまったのだ。この日の候補は、雨飾山、瑞牆山、日向山の三山で、くじ引きの結果、この山になった。


「朝焼けと富士山」

 朝焼けに浮かぶ富士山や甲斐駒ヶ岳を眺めながら車を運転して、日向山の登山口がある尾白川渓谷の駐車場に到着。メジャーな観光地のため、運転の支障となるような場所はなかった。


「尾白川渓谷駐車場」

 日向山の難易度は登山入門レベルとのことなので、適当に準備を整えて、午前6時10分から登り始めた。なお、ここは甲斐駒ヶ岳の登山口の一つ、黒戸尾根の起点ともなっている。


「登山届入れがあります」

 体力の無い私には、黒戸尾根は無理そうなので、甲斐駒ヶ岳に登る時は北沢峠からにしよう。そう思いながら、日向山との分岐に向かった。


「日向山・矢立石登山口方面に進みます」

 駐車場から5分程で、日向山方面(矢立石登山口)と尾白川渓谷の分岐に到着。すぐ近くに、竹宇駒ヶ岳神社があるけど、帰りに立ち寄ることにした。


「急な登りは最初だけ」

 登山道をテクテクと歩いて行くと、岩が多い少し急な箇所があった。しかし、それは少しの区間だけ。ほとんどの区間は、歩きやすい、つづら折りの登山道となっている。


「炭焼窯跡らしい」

 途中にある、炭焼窯の跡とみられる建造物を見ながら、のんびりと歩いていると、やがて林道と合流した。矢立石登山口は車でも行くことが出来るのだ。標高差300m・一時間の登りを短縮出来るため、あまり歩きたくない……と言う人は利用すると良いと思う。


「矢立石登山口の駐車スペース」

 一時的に林道を歩き、登山道に合流。少しの区間、登って行くと、矢立石登山口に着いた。ここに車を置けば楽だけど、駐車スペースが少し狭い。混雑すると転回が難しくなったり、車をぶつけられる危険性があったりしそうな気がした。車の運転に自信の無い人は、少し手前にある駐車スペースを利用した方が安全かもしれない。


「矢立石登山口」

 この先も急な登りは無く、歩きやすい土の登山道が続く。一部、花崗岩が露出している場所があるものの、特に問題は無いだろう。熊との遭遇以外は、安心安全な登山道と言っても良いと思う。

*電波が無くても使える、スマホの登山用地図アプリは装備しておいて下さい。

「現在地がわかるプレート」

 そんな道をのんびりと登って行くと、やがて三角点と雁ヶ原方面との分岐に到着。三角点からの展望は期待できないけど、すぐそこなので立ち寄って行った方が良いだろう。


「日向山三角点」

 三角点を触ってから、雁ヶ原に向かう。紅葉には僅かに早かったものの、美しく色づいた木もそれなりにあった。


「それなりに綺麗でした」

 紅葉した木々を眺めながらテクテクと歩いて行くと、一気に視界が開けた。足下には白砂が広がり、視線を上げると八ヶ岳の勇姿が飛び込んでくる。標高は大したことないけれど、なかなかの展望だ。


「まずまずの展望です」

 絶景を堪能した後は、雁ヶ原と呼ばれる白砂が広がったエリアを歩く。目の前に見えている甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山にも似たようなエリアはあるけれど、お手軽にこの風景を見られる日向山の価値は高いと思う。


「甲斐駒ヶ岳と雁ヶ原」

 白砂を踏んで歩いて行くと、錦滝方面は通行禁止と言う表示板があった。滑落死亡事故が多発したことと、林道の崩壊が激しいことが原因らしい。錦滝ルートは、バリエーション扱いでは無く通行禁止のため、無視して進まないようにしたい。


「錦滝方面は通行禁止」

 表示板から先に進むと花崗岩の岩塊が増えてくる。さらに西に進むと、岩の上に「大明神」と書かれた石塔があった。本来は子安大明神と書かれていたみたいだけど、子安の部分が欠け落ちて、ただの「大明神」となってしまったらしい。


「雁ヶ原の端にある石塔」

 この場所からは、甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、富士山がよく見えた。まあ、富士山は麓からの方がよく見えるんだけど、山の上からの富士山は、何となく違った感じなのだ。


「麓の方が大きく見えるけど……」

 錦滝ルートが通行禁止のため、現在は来た道を戻るしかない。矢立石登山口からの往復は安全で快適な登山道なので、年を取ったらまた来ようと思いつつ、来た道を戻った。


「滑り落ちそうに見えますね」

 登山口に戻った私は、尾白川渓谷の千ヶ淵にも行ってみることにした。竹宇駒ヶ岳神社に参拝した後、その先にある吊り橋を渡って対岸に行く。


「一度に5人までとか書いてあります」

 この吊り橋の先は、尾白川渓谷と黒戸尾根の登山口になっている。尾白川渓谷は、滑落死亡事故多発の結構、危険な場所らしい。千ヶ淵までなら安心安全なため、運動神経に自信の無い人や、子供連れの場合には、千ヶ淵までにしておいた方が良いと思う。


「千ヶ淵に流れ込む滝」

 神社から10分ほどで千ヶ淵に到着。私は渓流釣りをするので何とも思わないけれど、あまり渓流に行かない人は美しいと思うだろう。なお、ココには岩魚が居るらしいが、今回は見つからなかった。全行程9.2km・5時間52分のゆるい散策だった。

動画「5分で日向山」

・暇な人はどうぞ(音注意)

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まとめ

 秋の日向山は、なかなか良かったですね。同じような白砂がある場所はありますけど、関東甲信越でお手軽に見られる場所は少ないので価値があると思いました。運動不足気味の人は尾白川駐車場からだと少し大変かもしれませんが、矢立石登山口からなら無理なく登れると思います。登山入門者にオススメですよ。

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