3月の雲取山「三峯神社から早春の東京都最高峰を日帰りで♪」

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雲取山とは?

 雲取山(くもとりやま)は、東京都・埼玉県・山梨県の県境付近にある、標高2,017mの山。日本百名山、関東百名山、山梨百名山の一つ。東京都最高峰の山として知られ、とても人気があります。

駐車場・アクセス

駐車場:秩父市営駐車場「三峰駐車場(有料)」の第二駐車場(三峯神社から遠い方)を利用。夜間でも駐車可能ですが、秩父市のサイトには「駐車場の出入り口は利用時間外、閉門する日があります」と書かれています。夜間や早朝に駐車した場合には、帰りに駐車場の受付で料金(普通車520円、バイク210円)を支払って下さい。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。バス(日帰りは難しいと思われます)の場合には、西武観光バス三峯神社線を利用します。詳しくは、西武バスのサイトを参照して下さい。

西武バス:https://www.seibubus.co.jp/sp/
三峯神社:https://www.mitsuminejinja.or.jp/

今回のコース

三峯神社駐車場(トイレあり)標高1,066m
↓ 25分 ↑ 20分
妙法ヶ岳分岐 標高1,155m
↓ 30分 ↑ 20分
炭焼平付近 標高1,308m
↓ 40分 ↑ 30分
地蔵峠(近くの霧藻ヶ峰にトイレあり)標高1,481m
↓ 20分 ↑ 30分
お清平(お経平)標高1,456m
↓ 80分 ↑ 60分
白岩小屋跡(簡易トイレあり)標高1,763m

↓ 70分 ↑ 70分
大ダワ
 標高1,702m
 30分 ↑ 20分
雲取山荘(トイレあり)標高1,841m
↓ 30分 ↑ 20分
雲取山山頂(トイレあり)標高2,017m

標準コースタイム:19km・9時間55分
(ロガー計測値:21.3km・11時間44分)

撮影日:2021年3月中旬

残雪期の雲取山に登ってみた♪

 2021年3月中旬、体力トレーニングに雲取山を登ってみようと思いつき、登山口の一つがある三峯神社を目指した。以前に訪れた時には、ゆっくり登ってもコースタイム以内で収まった。日が暮れる前には帰って来られるだろうと思いつつ……。

「駐車場から雲取山(左側のピーク)を望む」

 道中、ナビに変なコースを案内され、何故か両神山に誘導されてしまった。そのため、少し時間が遅れ、午前6時過ぎに駐車場に到着。散策の準備を整え、午前6時28分に歩き始めた。

*基本的には夜間でも駐車可能なようですが、もしもゲートが閉まっていた場合には、道をそのまま直進すると第二駐車場に入れる場所があるらしいです(鉄パイプが移動できるようになっているらしい)。

「山と言えばこのお方」

 まずは、散策の安全を祈願するために三峯神社へ。休日は常に混雑している人気の神社。このご時世、平日の早朝ともなると人はほとんど居なかった。

「両側にご神木があります」

 参拝を済ませ、登山口に向かって歩いて行く。なお、三峯神社を参拝すると、距離が意外と伸びるようだ。参拝は帰りにしておけば良かったのかもしれない。


「鳥居を潜って出かけます」

 コンクリートで舗装された道を歩いて行くと、三峯神社から15分位で登山口の鳥居に到着。ここには登山届提出場所がある。電子申請していない場合には提出しておこう。

「積雪期はアイゼンが必要です」

 また、この付近には色々と警告が貼ってあった。このルートは2度目なので、軽く目を通しただけで通過。危険な場所があったような記憶が無かったのだ。


「妙法ヶ岳分岐」

 テクテクと歩いて行くも、ほとんど寝てないので結構、辛い。まあ、距離が長いだけだから……と思いつつ進んでいくと、妙法ヶ岳(奥宮)との分岐に到着。先が長いので、今回も妙法ヶ岳は見送った。


「500mごとに道標があります」

 このコースには、500mごとに道標が設置されていて、現在位置がわかりやすい。ただ、行きは元気なので気にならないけど、帰りはこの数字が絶望に変わるのだ。

*道は明瞭ですが、スマホの登山地図アプリとモバイルバッテリーは装備しておきましょう。

「炭焼平にある炭窯跡」

 そんなことを思いながら歩いていると、炭焼平に辿り着いた。ここには、かつて白炭を焼いた炭窯の跡が今も残っている。


「霧藻ヶ峰」

 単調な樹林帯の道をのんびり歩いて行くと、駐車場から1時間45分で霧藻ヶ峰に到着。ここまではかなり楽なのだ。この周辺には休憩所の他に、秩父宮両殿下御尊影レリーフもある。

 地蔵峠から霧藻ヶ峰には展望が望める場所もあり、ボットンタイプではあるがトイレ(トイレットペーパーは無い)もあるので、ココを目的地とする散策も良いと思う。


「お清平」

 霧藻ヶ峰から一旦、登山道を下り、お清平から前白岩の肩、前白岩(標高1,776m)を目指して登り返す。ここが急登で結構、疲れる。序盤に鎖場が一カ所あるものの、手摺り代わりに張ってある程度だ。

*雪が多い場合には危ないかもしれません。油断しないようにしましょう。

「前白岩山」

 登って行くと、標高1,650mを超えた辺りから雪が出てきた。しかし、数メートル進むと無雪になったりするので、チェーンスパイクを着けるのが面倒臭い。テカテカに凍っている部分を避け、滑らない部分を選んで慎重に登っていたものの、白岩小屋跡から積雪量が多くなったのでチェーンスパイクを装着した。

*4月中旬位までは、軽アイゼンやチェーンスパイクを持って行った方が良いと思います。

「白岩山」

 その後も凍結と無雪箇所が交互に続き、そのたびにチェーンスパイクを着けたり外したりしながら登っていると、駐車場から4時間20分で白岩山に到着。ペースが遅すぎたため、雲取山を日帰りするには時間的に厳しいかもしれない。少し迷ったものの、雲取山荘までは行ってみることにした。

「巻き道が凍っていると危険です」

 白岩山から下り、芋ノ木ドッケからの巻き道を行く。この道は急傾斜につけられたトラバース道。滑落すると大怪我以上になる可能性が高い。この日は凍っていて、かなり怖い状態であった。滑落死亡事故が起きたこともあるらしいので慎重に歩みを進めた。

*この巻き道は一部、登山道が細くなっていて、凍結していると危険な場所があります。また、ここで鹿が落石(頭位の石)を落としてきました。鹿本体が落ちてくる可能性もあるので要注意です(笑)。あと、熊の足跡っぽいのもありました。

「東京都に入りました」

 無事に危険箇所を抜け、東京都の道標が出てくればあと少し。大ダワの男坂・女坂分岐は、男坂の方が展望が望める。今回は疲れていたので、斜度が緩い女坂方面に進んだ。


「雲取山荘」

 女坂の緩斜面をのんびりと歩いて行くと、やがて雲取山荘に辿り着いた。この時点で12時を回っており、雲取山の山頂まで登ると、駐車場に戻るまでに日が暮れる恐れがあった。ただ、疲労感はそこまで無く、安全圏の霧藻ヶ峰までは明るい時間に戻れるのは確実。頑張って山頂を目指すことにした。


「雪と氷の道」

 山頂までは所々、凍っていたのでチェーンスパイクを使う。場所を選べば普通に登れるため、アイゼンを着けない人も居たけど、凍っている時は着けた方が楽だと思う。


「鴨沢ルートは雪がほとんど無いようだった」

 山頂標識付近にザックを置いて撮影している人が居たので、スルーして山梨百名山の山頂標識まで行く。春霞で富士山が凄く薄く、写真に残せなかったのが残念だ。


「ヘッドライトを使わずに戻れた」

 山頂の三角点を触って、速やかに元来た道を戻る。三峯神社ルートは登り返しが多い。帰りもそれなりに時間が掛かるのだ。雪は溶けて無くなっている場所も多かったが、芋ノ木ドッケ~大ダワの区間だけは慎重に進み、日が完全に落ちる前に三峰ビジターセンターに到着。21.3km・11時間44分の遭難者予備軍リスト入りしそうな危うい散策だった……。

動画(10分で3月の雲取山)

・今回も動画を撮ってきました。暇な人はどうぞ(音注意)。なお、テロップはyoutubeの字幕機能を使用しています。表示する場合には、字幕(C)をONにしてご覧下さい(1080P推奨)。 なお、とっても眠くなります。

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関連サイト

西武バス:https://www.seibubus.co.jp/sp/
三峯神社:https://www.mitsuminejinja.or.jp/
雲取山荘:http://kumotorisansou.com/

まとめ

 全体的には整備が行き届いているのですが、芋ノ木ドッケ~大ダワ間は、凍結しているとかなり危ないと思いました。当日は、スケートリンク状態で怖かったですね。

 帰りは雪が溶けていたため、トレランの人はノーアイゼンで通っていましたが、それでも運動神経の良い人限定ですね。このコースを安全に日帰りするなら、日が長く、コンディションの良い5月がオススメです。

 今回は想定を遙かに超える時間が掛かってしまいましたが、ゆっくり歩いていたからか、体力自体は思ったよりも消費しませんでした。しかし、足がかなり痛くなっちゃたので、少し筋力トレーニングをしようと思います。

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