夏の立山三山を縦走「雷鳥沢キャンプ場から周回で♪」

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立山三山とは

 立山(たてやま)は、富山県中新川郡立山町にある、標高3,015mの山。雄山(おやま:標高3,003 m)、大汝山(おおなんじやま:標高3,015 m)、富士ノ折立(ふじのおりたて:標高2,999 m)と言う、3つの峰の総称である。日本百名山の一つ。超が付くほどの観光地にある山なので、知らない人の方が少ないかもしれない。

 一方、立山三山は、過去を表す浄土山(2,831m)、現在を表す雄山(3,003m)、未来を表す別山(2,880m)の総称となる。たまに、雄山、大汝山、富士の折立で立山三山と言う人も居るが、それはただの「立山」なのだ。

7月の立山三山に登ってみた♪

「雄山に参拝すると参拝記念を貰えます」

 2018年7月19日の午前4時頃、雷鳥沢キャンプ場にテントを残して、アタックザックに必要な物だけ詰め込んで出発。やはり「過去」から回るべきだろうと言うことで、浄土山の登山口がある室堂方面へ向かった。


「雷鳥温泉方面の階段」

 雷鳥沢キャンプ場から、前日に下って来た階段を登って行く。これが地味にキツイ……。荷物は軽いのだが、何だか調子が悪くて足が進まないのだ。


「朝の浄土山〜立山」

 煮沸が面倒で水を持ってこなかったので、室堂ターミナル前の水場で汲もうと思ったのだが、残念ながら水は止まっていた。どうやら、営業時間中しか水は出ていないらしい。

*水を持っていない場合には、みくりが池温泉等にある自販機で購入しておきましょう。


「立山室堂山荘」

 仕方がないので、立山室堂山荘内の自動販売機で300円のジュースを3本買ってから、浄土山の登山口に向かう。


「浄土山方面の登山道」

 しばらくはコンクリートで固められた登山道だが、しばらく進むと石が転がった普通の登山道になってくる。早期は雪渓の上を歩くこともあるが、7月下旬以降の夏山シーズンなら、アイゼンなどの特別な装備は必要ないだろう。


「浄土山登山口。まだ雪渓が残っていた」

 立山室堂山荘前から30分ほどで浄土山登山口に到着。取り敢えずココはスルーして、この先にある室堂山展望台に行ってみた。


「立山カルデラと五色ヶ原の展望」

 浄土山登山口から8分程で室堂山展望台に到着。そこには、立山カルデラと五色ヶ原の素晴らしい展望が広がっていた。ただ、写真を撮るなら、朝よりは日中の方が綺麗に撮れるかもしれない。朝は山影で暗くなってしまうのだ。


「チングルマ」

 展望台周辺には、チングルマやコバイケイソウ等の花を見ることも出来た。絶景を堪能した後は、浄土山登山口に戻る。


「室堂山経由の浄土山にある岩場」

 雪渓は斜度が無いので危険は無く、シャリシャリと渡って浄土山へ。観光地の山なので完全整備されているのかなと思っていたが、大岩が多い険しい急登だった。まあ、それほど難易度は高くないので、ゆっくりと登れば大丈夫だと思う。


「浄土山の軍人霊碑」

 浄土山登山口から30分ほどで軍人霊碑がある場所に到着。そこから、富山大学の研究施設が建っている南峰に向けて歩いて行く。素晴らしい絶景の連続に、疲れを感じることは無いだろう。


「稜線からの眺めは最高です」

 浄土山登山口から1時間で南峰に到着する。ここからも立山カルデラや五色ヶ原方面の絶景を堪能することが出来た。山頂には広いスペースがあるので、行動食を取りながら休憩すると良いだろう。


「富山大学の研究施設」

 休憩後は雄山に向けて歩く。少しザレているが、こちらは歩き易い登山道で危険がほぼ無い。雄山は少し急な所があるので、小さな子供連れの場合には、こちらの方が安心して登れると思う。


「浄土山から雄山方面を見て」

 浄土山の南峰を下り、30分掛からない位で、一の越山荘前に到着。トイレ(100円)を借りる。ここのトイレはバイオトイレだが、それなりに綺麗で安心して使えた。

 トイレ休憩後は、一の越山荘から雄山の急斜面に取りつく。子供でも登れるレベルとのことだが、思ったよりも急で、整備状況もそんなに良くないと思った。滑りやすいし、浮いた石も多い。子供連れの場合には注意して登ろう。


「眼下に一の越山荘が見える 」

 一の越への登山道を見ると、学校登山の団体が登って来ていた。混雑時には大渋滞になるとのことで、逆コースから来る場合には、コースタイムよりも時間が掛かることも考慮しておいた方が良いと思う。

 一の越山荘から1時間弱で雄山神社に到着。取り敢えず、三角点を触ってから雄山神社で山バッジ(500円)を購入。


「雄山神社と雄山山頂」

 頂上登拝する場合には、受付で登拝券(500円)を購入する必要がある。折角なので、購入して山頂へ行こう。


「天空の神主さん」

 山頂へ行くと、神主さんが安全祈願の祈祷をしてくれる。たった500円でしっかりとした祈祷を受けられるのだから安いものだ。


「大汝山方面。奥に剱岳が見える」

 登拝が終わった後は、大汝山方面へと進む。しばらくはザレた登山道と岩場が続くが、それほど危険な個所は無い。ゆっくりと歩いて、25分程で大汝山(3,015m)の山頂に到着。なお、ココが立山の最高点になる。


「大汝山は簡単な岩場になっています」

 大汝山の山頂直下には、大汝休憩所がある。ここで小休止してから、500円のアクエリアスを一本購入して富士ノ折立方面へと進んだ。

*大汝休憩所でジュースなどが補給できますが、登山前に必要な量を準備しておいた方が良いです。


「大汝休憩所」

 休憩所から10分ほどで富士ノ折立の基部に到着。私はスルーしてしまったが、富士ノ折立は縦走路から外れる急な岩場となる。登る場合には十分に注意した方が良いだろう。


「富士ノ折立。急な岩場になっている」

 3つのピークの総称で「立山」なので、やはり登っておくべきだったかなと思いつつ、別山方面に向け一旦、登山道を下る。この山は全体的に滑りやすいザレた登山道なので、下りは特に気を使った。


「別山へと続く縦走路」

 真砂岳を通り抜け、別山の登り返しに差し掛かった辺りで、目の前で動く小さなものが視界に入る。雷鳥の雛だ。クークーと言う鳴き声の方を見ると、ハイマツの根元に親鳥もも見つけることが出来た。


「雷鳥」

 雷鳥は悪天候での遭遇率が高いと言われる。今回は天気がよすぎて見られないかなと思っていたので運が良かった。雷鳥が見れたお蔭で、別山の登り返しも難なく登り終え、無事に別山南峰(2,874m)の頂上に立つことが出来た。


「別山の社」

 山頂の社で登山の無事を祈ってから、剱岳の雄姿を見ながら北峰にも行く。どちらからも剱岳の眺めが素晴らしいのだが、個人的には南峰だけで十分な気もした。


「別山から見た剱岳」

 私は高所恐怖症なので剱岳に登りたいとは思わないが、見る分には良い山だと思った。後立山連峰や、名だたる名峰を眺めた後は、キャンプ場を目指して雷鳥沢を下る。


「剱御前小舎」

 剱御前小舎から雷鳥沢の下りは結構急だが、それほど危険な場所は無い。ただ、前の人が落とした落石がかなり下まで転がって行ったので、人為的な落石には気を付けた方が良いのかもしれない。混雑する休日は注意が必要だと思う。


「眼下に雷鳥沢キャンプ場を望む」

 雷鳥沢を下って行くと、やがて雪渓の下りとなった。斜度は緩く、特に危険が無い。アイゼンが無くても普通に下りて行ける。

*雪渓は8月になればほとんど融けてしまうと思います。


「緩い雪渓を少し歩きます」

 雪渓を歩き、最後に沢に掛けられた橋を渡ってキャンプ場に帰れば縦走は終了。私が掛かった時間は、8時間19分23秒・12.6kmだった。

 この後は炎天下の中でテントを撤収し、らいちょう温泉「雷鳥荘」で日帰り入浴をして撤収したのだが、帰りの時間がギリギリになった。テントを残す場合には、テントの撤収時間も考えておいた方が良いだろう。

立山三山を縦走した感想

 立山三山は最高でした。天気も良く、展望も素晴らしい山行でした。迷うような所はありませんが、地図は絶対に持ちましょう。危険個所もそれほど多くありませんが、スリップによる転倒には十分に注意して下さい。

 稜線上は遮るものが無いので、高山とは言え、天気が良いと暑いです。十分な量の飲み物を準備しておいた方が良いと思いました。また、天気が急変することもありますので、事前にエスケープルートを確認しておきましょう。

 テントを残す場合には、撤収時間も考えておいて下さい。炎天下での撤収は体力と時間を使います。雷鳥平から室堂までは1時間15分位掛かるのを忘れずに!

今回のコース

雷鳥平 標高2,260m(テント場・トイレ)
↓ 73分
室堂平 標高2,454m
↓ 40分
展望台 標高2,672m
↓ 30分
浄土山 標高2,831m
↓ 40分
一ノ越 標高2,692m(売店・トイレ)
↓ 60分
雄山 標高3003m(売店・トイレ)
↓ 20分
大汝山 標高3,015m(売店・トイレ)
↓ 15分
富士ノ折立 標高2,999m
↓ 90分
別山 標高2,874m
↓ 30分
剱御前小舎 標高2,760m(売店・トイレ)
↓ 70分
雷鳥平 標高2,260m(テント場・トイレ)

標準コースタイム 7時間53分 距離:10.9km
(ロガー測定値:8時間19分23秒・12.6km)

撮影日時:2018年7月19日

「地図:国土地理院」

アクセス「立山黒部アルペンルートを利用」