冬の天狗岳「唐沢鉱泉から西尾根を登って、反時計回りで周回してみた♪」

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天狗岳とは?

 天狗岳(てんぐだけ)は、長野県茅野市にある 標高2,646m(西天狗岳)の山。日本二百名山、信州百名山の一つ。穏やかな山が多い南八ヶ岳の中では険しく、雪山登山初心者の鍛錬の場として知られている……らしい。

冬の天狗岳に西尾根から登ってみた♪

「東天狗岳を望む」

 2021年1月11日、天狗岳登山口の一つとして知られている、唐沢鉱泉の駐車場を目指して車を走らせた。目的地への道は、冬季には4WD+スタッドレスが推奨される厳しい雪道になるらしい。

 雪山散策のために普段使い用の車をなんちゃって4WDに変えたのだが、ここは桜平(中)に行く道に比べると斜度が緩くて広いので、唐沢鉱泉が営業している期間中(2021年は1月12日より冬季休業)で除雪されていれば、FF+スタッドレス+念のためチェーン装着でも登れそうな気がした。

唐沢鉱泉:http://www.karasawakousen.com/

「ほぼ満車」

 今回はアイスバーンではなかったので余裕だったが、念のため慎重に運転して、午前7時30分頃に唐沢鉱泉の登山者用駐車場に到着。時節柄、登山者は少ないだろうと思っていたが、駐車場はほぼ埋まっていた。


「唐沢鉱泉」

 雪山登山用の装備を調え、午前8時頃に駐車場を出発。唐沢鉱泉の玄関に登山届入れがあるので、予め記入済みのものを提出した。

 なお、トイレは駐車場に簡易トイレが一つ(冬季はバイオトイレは使えない)置いてあるが、事前に済ませてきた方が良いだろう。


「西尾根から登ります」

 今回は西尾根から西天狗岳を目指し、反時計回りで周回する予定なので、鉱泉前にある鉄の橋を渡たって八ヶ岳らしい樹林帯の登山道へと入った。今回は寒波の影響もあって、霧氷・樹氷で真っ白だ。


「霧氷・樹氷で真っ白な森」

 最初はチェーンスパイクを使ったが、しばらくは無くても問題無いような道だ。テープやガイドロープも多く、大雪の直後以外は比較的、ルートはわかりやすいと思う。


「枯尾の峰方面との分岐」

 ゆっくりと登り、駐車場から1時間ほどで枯尾の峰方面との分岐に到着。だいぶ空が近くなったので見上げると、完全なる灰色の世界が広がっていた。晴れると思っていたので、ちょっと残念だ。


「密すぎて美しくない気が・・・・・・」

 霧氷・樹氷は綺麗なものだが、樹木の密度が高すぎると美しさが減少する気がする。青空なら良いのかも知れないな~と思いつつ、急登をゆっくりと歩いて行くと、分岐から1時間ほどで第一展望台に着いた。


「灰色の世界」

 展望台なので展望が期待できる場所なのだろうが、辺りはガスに包まれていて視界はほぼ無い。ただ、風はほとんど無く、-10℃でも寒くはなかった。

 ちなみに、この第一展望台から12本爪のアイゼンを装着して先に進んだのだが、今回の条件では西天狗岳直下まではチェーンスパイク+ストックで十分だった。


「尾根も密です」

 第一展望台からゆっくりと歩いて30分ほどで第二展望台に到着。先に見える西天狗岳は結構、存在感があって、本当に登れるのか心配になるほどだった。


「第二展望台から西天狗岳」

 風は無かったが、念のため、ここでハードシェルとブラックダイヤモンド ソロイスト フィンガー、ピッケルを装備。しかし、12本爪アイゼン同様、今回の条件では西天狗岳の岩場直下までは必要無かったのだった・・・・・・。


「見た目は厳しい」

 第2展望台から、樹林帯を歩くこと10分で西天狗岳の岩場に到着。一つ一つの岩が大きく、斜度も急なので、ぱっと見では登れるのか不安になるほど。

 しかし、実際に登ってみると、ルートを間違えなければ特に難しくはないのだ。唐沢鉱泉営業期間中の時期で、しっかりとしたトレースがある時なら、ガチの初心者じゃなければ問題無いように思う。


「登って来た西尾根」

 前にノーアイゼンの人達が居たので、間隔を開けてゆっくり、のんびりと岩場を登って行くと、やがて傾斜が緩くなって開けた。相変わらずの灰色だが、風はほとんど無く、視界もそれなりに良い。

*訓練だと思います。通常、10本爪以上のちゃんとしたアイゼンとピッケルが必要です。

「岩場が終われば、すぐに山頂です」

 西天狗岳の山頂には午前11時35分に到着。駐車場からゆっくりと登って、3時間35分ほど掛かった。今回は汗をかかないようにゆっくりと登ったので疲労は少ない。コースタイムは2時間50分なので盛大にオーバーしたが、良い感じで登れたと思う。


「西天狗岳は雪が少なかった」

 高曇りだったので爽快感は無いが、風が無く穏やかだ。気温も-11℃と少し寒い程度で快適だが、雪が少ないので残念な感じがする。


「南八ヶ岳の山々」

 2018年の2月に来た時は標高表示の下まで雪があったのだが、南岸低気圧とかが関係する纏まった雪が降らないと増えないのかもしれない。


「東天狗岳方面」

 この山頂は三度目なので、周囲の景色を眺めながら行動食を取って少し休憩したら、すぐに東天狗岳へと向かう。雪が少ないせいか、西天狗岳からの下りは以前よりも少しだけ危険な気がした。


「東天狗岳はいつも雪が少ない」

 ゆっくりと歩き、東天狗岳にはコースタイム通り20分で到着。西天狗岳とは違い、こちら側は風が強くて顔が寒い。風速10mあるかどうか程度なので危険は無いが、寒いのは嫌なので、写真を数枚だけ撮って下山を開始。


「西天狗岳方面」

 中山峠からのルートは登山者が多いため、通常はトレースがしっかりしている。ルートを間違えなければ死ぬような場所も無いが、東側だけは危険、一発終了の崖だ。雪庇が発達することもあるので、近寄り過ぎないように注意した方が良いだろう。


「天狗岩」

 岩場には多少、急な所もあるので慎重に下って行く。なんか、空が青くなって来ている気もするが、また登り直して寒い山頂で待つなんて、とんでもない話だ。見なかったことにする。


「下りてきた岩場を振り返って」

 山頂から15分ほど下ると、すり鉢池(天狗の奥庭)方面との分岐があるが、冬季は道迷いしやすく、初心者は行かない方が良いとされている。実際に遭難死亡事故も起きているので、一定のレベルに達していない場合には興味があっても行かない方が良いだろう。


「すり鉢池分岐」

 中山峠付近まで下って来て後ろを振り返ると、今までいた天狗岳が綺麗に見えた。スカッと晴れ渡るのは時間の問題だろう・・・・・・。悲しいが、登山あるあるなので仕方が無い。


「私には丁度良いレベルの雪山です」

 中山峠まで下りると風は完全に無くなる。穏やかな樹氷の森をテクテクと歩き、山頂から50分ほどで黒百合ヒュッテに到着した。


「黒百合ヒュッテ」

 時節柄、3連休最終日にしては少ないと思われるものの、それなりの数の登山者さん達が装備を片付けていた。

 密にならないよう、少し離れた場所で12本爪アイゼンやピッケル等の装備を片付ける。カップラーメンを食べようかなと思ったが、面倒臭いので行動食だけ取って黒百合ヒュッテを後にした。


「唐沢鉱泉・渋の湯分岐」

 黒百合ヒュッテからは、ずっと単調な樹林帯を下る。唐沢鉱泉方面と渋の湯方面の分岐を過ぎても、それがずっと続く。転倒以外に危険な所は無く、いい加減に飽きてきた頃、ようやく終わりが見えた。


「青空と赤い橋」

 川に掛かる赤い橋を渡り、唐沢鉱泉の源泉を見て駐車場まで戻る。6時間16分41秒・8.8kmの丁度良い雪山散策だった。

冬の天狗岳に登った感想

「帰り道で・・・・・・」

 自分が住んでいる地域にも緊急事態宣言が出る可能性があるので、自粛前に行って来ました。時節柄、一都三県以外の人も行ってはいけなかったのかもしれませんけど・・・・・・該当地域の人も含め、人はそれなりに居ましたね。

 雪山初心者に人気の天狗岳ですので、晴天・微風(風速10m以下)・雪山装備万全・まともなトレースありの時であれば危険は少ないです。岩場等で、ココ落ちたら死ぬ的な場所に遭遇した時はルートミスの可能性が高いので、周囲をよく確認しましょう。

 なお、唐沢鉱泉が冬季休業になると道路の除雪がされなくなり、西尾根は登山者が激減してトレースが期待できなくなる可能性があります。積雪が多くなると難しくなる可能性もあるので、唐沢鉱泉が営業している期間以外は、私みたいな初心者は西尾根経由は避けた方が良いと思いますよ。

もう行った(行ってみたい)……と言う人は↓

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今回のルート

唐沢鉱泉 標高1,867m(トイレ・日帰り入浴・宿泊)
↓60分
西天狗岳・枯尾の峰分岐 標高2,138m
↓50分
第一展望台 標高2,410
↓60分
西天狗岳 標高2,646m
↓20分
東天狗岳 標高2,640m
↓65分
中山峠 標高2,408m
↓5分
黒百合ヒュッテ 標高2,396m(トイレ・食事・宿泊)
↓45分
唐沢鉱泉・渋の湯分岐 標高2,201m
↓40分
唐沢鉱泉 標高1,867m(トイレ・日帰り入浴・宿泊)

標準コースタイム:5時間45分・7.5㎞
(ロガー測定値:6時間16分41秒・8.8km)
*冬はコンディションによりコースタイムが大きく変わります。


撮影日時:2021年1月11日

駐車場「唐沢鉱泉付近の天狗岳登山口駐車場(30台程度)を利用」