高峰高原ビジターセンターから初冬の黒斑山へ♪

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黒斑山とは?

 黒斑山(くろふやま)は、群馬県と長野県の県境付近にある標高2,404 mの山。関東百名山・群馬百名山の一つ。浅間山の外輪山の最高峰であり、百名山「浅間山」が登れない時の代用とされています。

 難易度的には、雪山登山入門~初級者向けとなります。滑落・凍傷・低体温症のリスクが少しありますのでご注意下さい。積雪期に登山をする場合には、滑り止めと一般的な登山装備が必要です。スノーシューハイクも人気ですね。

*悪天候での雪山登山は大変危険です。

・アイゼン(クランポン)チェーンスパイク~12本爪
・ピッケル(アックス)推奨(念のため)
・ハードシェル推奨
・冬山用登山靴推奨
・スノーシュー(ワカン)推奨(不要なことが多い)

駐車場・アクセス

駐車場:高峰高原ビジターセンター駐車場(30台~40台程度:無料)を利用。満車の場合には、高峰マウンテンパークスキー場(旧アサマ2000パーク)の駐車場が利用できるようです。なお、チェリーパークラインの途中に雪が無くても、高峰高原ホテル付近から駐車場の間は常に凍っているため、冬季はスタッドレスタイヤが必須となります。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。なお、嬬恋村側の「鳥居峠車坂線」は冬期通行止めとなりますのでご注意下さい。交通機関をご利用の場合には、高峰高原ホテル等のサイトをご覧下さい。

高峰高原ホテル:https://www.takamine-kougen.co.jp/
高峰マウンテンパーク:https://asama2000.com/

今回のコース

車坂峠 標高1,972m(ビジターセンターは冬季閉鎖・駐車場)
↓ 100分
トーミの頭 標高2,325m
↓ 20分(推定値)
黒斑山 標高2,404m
↓ 15分
トーミの頭 標高2,325m
↓60分
車坂峠 標高1,972m(ビジターセンターは冬季閉鎖・駐車場)

標準コースタイム 3時間15分 距離:5.1km
(ロガー測定値:3時間5分・5.4km)
*雪の状態によって、時間や難易度が変わります。

黒斑山に登ってみた♪

「浅間山はちょっと怖い」

2017年12月7日、当時、新しく入手した「プレダッツォGT」の調子を見るため、初冬の黒斑山へと向かった。道中に雪は無く、順調に車を走らせて午前8時30分前に「高峰高原ビジターセンター」前の駐車場に到着。気温は-5〜-6℃位で風もなく、絶好の散策日和になりそうだった。

 すでに何人か山に入っているようで、駐車場には数台の車が止まっていた。私も手早く準備を整え、午前8時35分位に表コースより黒斑山に向けて出発。


「黒斑山登山口」

 登山口からずっと雪道が続いていたが、量はそれほど多くなく、グリップの効く粉雪なのでアイゼンを使う必要は無さそうだ。当分の間はつぼ足で登って行く。

*アイゼン使用に関しては、状況により変わります。必ず携帯して下さい。

「富士山最高~♪」

 粉雪をギュムギュムと踏みしめながら歩いて行くと、やがて視界が開け、右側に富士山と八ヶ岳が見えて来た(車中からも見えてたけどね……)。


「表コースは展望が良い」

 完全なクリアーとはいかないものの、この日はまずまずの大展望。最高の雪山散策が楽しめた。景色や雪(霜?)の結晶を見ながらゆっくりと登って行くと、やがて火山シェルターのある場所に到着。


「結晶を見るのも楽しい♪」

 当日は雪の状態が良く、アイゼンは無くても大丈夫そうだったけど、折角、持って来たのでここでチェーンスパイクを付けて登ることにした。


「噴石退避用のシェルター」

 シェルターから歩いて7〜8分ほどで「槍ヶ鞘」と言う展望スポットに到着。浅間山から噴煙が立ち登っているのが少し怖い……。

*浅間山に登る場合には、必ず火山情報を確認して下さい。

「浅間は地熱が高いので雪が融けるのが早い」

 ここから「トーミの頭」と言われる場所まで少しだけ急登となる。南側で日当たりが良いからか、少し雪が融け気味で土が露出している部分もあった。


「トーミの頭」

 トーミの頭の周辺は岩場となっているが、この日は凍っていなかったのでそれほど難しくはなかった。岩場は区間も短いし、通常の状態なら難しくはなさそうだ。

*時々、滑落事故があるため、適切な装備を持ち、十分に注意して下さい。 

「浅間方面を望むライブカメラの施設」

 トーミの頭から黒斑山までは、再び樹林帯を行く道となる。粉雪を踏んで歩いて行くと、15分程で浅間山を望むライブカメラの施設がある場所に到着。なお、ライブカメラは「浅間山監視カメラ映像」で検索すると見ることが出来る。


「蛇骨岳はまた今度」

 ここまで来ればあと少し。サクサクと進んで、無事に「黒斑山」山頂に到着。登山口からここまで、およそ2時間ほどかかった。

 同じ群馬百名山の「蛇骨岳」まで縦走しようかなと思ったけど、今回は靴の慣らしが目的。十分に歩いたので、ここで下山することにした。


「帰りの中道コースはずっと樹林帯の道」

 来た道を戻り、途中から中道ルートを通って登山口に戻る。中道コースは常に樹林帯に囲われているため、風の強い時は登りでもこちらを選択すると良いそうだ。


「高峰高原ビジターセンター前の駐車場」

 このコースは特に障害となるものは無いので順調に下り、山頂から1時間程で駐車場まで戻ってきた。5.4km・3時間5分のゆるい雪山散策だった。

関連動画「5分で冬の黒斑山(2022年2月下旬)」

・暇な人はどうぞ(音注意)。なお、テロップはyoutubeの字幕機能を使用しています。表示する場合には、字幕(C)をONにしてご覧下さい(1080P推奨)。テロップの文字サイズや仕様は、字幕のオプションで変更出来ます。 なお、まあまあ眠くなると思います。

関連記事

関連サイト

高峰温泉:https://www.takamine.co.jp/

高峰高原ホテル:https://www.takamine-kougen.co.jp/

アサマ2000パーク(ライブカメラ):https://asama2000.com/

浅間山監視カメラ映像:http://www.sakuken-asama.jp/

まとめ

 黒斑山は初心者でも簡単に登れる雪山入門的な山ですね。条件の良い日を選べば、専門の装備が無くても、比較的簡単に雪山気分を味わうことが出来ます。

 ただし、標高2,400mの冬山なのは間違いないので、防寒対策はしっかりとして下さい。特別な場合を除き、滑り止めはチェーンスパイクか、6本爪の軽アイゼンで十分だと思いますが、凍っていたり、雪が緩んでいる場合には、10本爪以上の本格的なアイゼンの方が安全に歩けるかもしれません。雪の状況が悪い場合には無理をせず、気を付けてお楽しみ下さいませ。