紅葉の妙義山「石門と天狗のひょうていを散策♪」

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妙義山とは?

 妙義山(みょうぎさん)は、群馬県甘楽郡下仁田町・富岡市・安中市の境界に位置する、標高1,103.8m 〈最高峰:相馬岳(表妙義)〉の山。 日本二百名山、関東百名山、群馬百名山の一つ。 日本三大奇景の一つとして知られ、急峻な稜線は危険度がとても高いため、今回は石門周辺を散策して来ました。

*令和4年10月15日より、落石のため通行止めだった石門登山口が再開されたようです。

富岡市ホームページ(妙義山登山):http://www.tomioka-silk.jp/spot/sightseeing/detail/mt-myogi-climb.html

駐車場・アクセス

駐車場:県立妙義公園第一駐車場を利用。他にも、周辺に多数あります。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。バスは無いみたいですが、上信電鉄の上州富岡駅から乗り合いタクシー(愛タク)があるようです(事前予約が必要)。

富岡市(愛タク):https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1555568319243/index.html

今回のコース

中ノ岳神社 標高728m(売店・トイレ)
↓ 10分
石門入口 標高725m(無料休憩所・登山届)
↓ 30分(推定値)
石門広場 標高859m
↓ 15分(推定値)
天狗のひょうてい 標高888m
↓15分(推定値)
石門広場 標高859m(東屋)
↓ 30分
黒滝(ホッキリ分岐) 標高832m
↓ 15分
金鶏橋下降点東屋 標高719m(東屋)
↓ 15分
大人場 標高539m(休憩スポット)
↓ 30分
一本杉(七曲峠) 標高725m(トイレは使用できません)
↓ 20分
中ノ岳神社 標高728m(売店・トイレ)

標準コースタイム 3時間 距離:4.6km(推定値)
(ロガー測定値:2時間32分・4.4km)

撮影日時:2017年11月2日

石門と天狗のひょうていに行ってみた♪

「紅葉に映える妙義山」

 2017年11月2日、 紅葉がピークを迎えていたので、群馬県甘楽郡下仁田町・富岡市・安中市の境界に位置する妙義山(みょうぎさん)に紅葉見物に出かけてみた。

 登山口に近い中ノ岳神社駐車場に向けて車を走らせる。すでに麓から紅葉しており、天気もまずまずで良い散策が出来そうだ。


「鋭い岩峰です」

 この山の稜線は危険なことで知られているため、今回は石門巡りと中間道を行ってみることにした。それほど長い行程ではないが一応、装備をザックに放り込み、午前8時半頃から歩き始める。


「石門群登山道入口」

 紅葉した木々の中にそそり立つ岩峰を眺めながら、舗装道路を5分程歩いて石門群登山道入口へ。道標の裏に登山届提出用の箱が置いてある。短い行程ではあるが一応、提出しておく。


「かにのこてしらべ」

 入口から少し進むと、高さ3m位の岩に鎖が掛かった「かにのこてしらべ」に着く。こてしらべと言うだけあり、鎖を使わなくても全く問題無い程度の岩だ。


「第一石門から紅葉を見て」

 石門巡りコースは鎖の掛かった岩場が続くが、いずれも大したレベルでは無い。岩が乾いていれば小学生(低学年は厳しいかも……)でも無理なく登れる程度だ。しかし、僅かな鎖場でも嫌だと言う場合には、すべて巻道で回避することも出来る。


「かにのよこばい」

 続いて第二石門に向かう。ここには「かにのよこばい」「たてばり」「つるべさがり」「かたてさがり」と言う4か所の鎖場がある。もちろん、すべて簡単に通過出来る程度だが以前、重大事故があったことがあるので、ふざけたりしない様に……。


「つるべさがりを下ってから撮影」

 「たてばり」を上がった第二石門直下にはメタボチェッカーが仕掛けられていて、ちょっと嵌ってしまった……。「つるべさがり」「かたてさがり」の鎖場を過ぎると巻道ルートと合流する。


「第三石門」

 しばし歩き、第三石門と第四石門の分岐から簡単な鎖場を越えて第三石門へ。第三石門から先には進めないため、石門を見た後は来た道を戻り、第四石門休憩所に向かう。


「第四石門休憩所」

 ここには東屋があって休憩を取ることも出来る。少しだけ休憩をとり、大砲岩方面に行く。分岐から一旦、鎖で岩場を下り、続いてトラバース気味に鎖が張られた岩を越える。いずれも石門巡りの鎖場と変わらない程度のレベルだ。


「足場がしっかりとしているので登りやすい」

 5〜6m位の急傾斜の鎖場を登ると「天狗のひょうてい」「胎内くぐり」「大砲岩」の基部に着く。切れ落ちた、ノーガードの痩せた岩稜地帯のため、この辺りは要注意だ。「胎内くぐり」付近では重大事故が起きている。


「天狗のひょうてい」

 「天狗のひょうてい」も左側が深く切れ落ちているので、注意しながら歩いて鎖場を登って岩の上に立つ。木が茂っているため高度感はそれほど無く、岩も安定しているので、極度の高所恐怖症で無ければ行けると思う。


「天狗のひょうていから分岐を振り返って」

 「天狗のひょうてい」から分岐を振り返って見ると、奥に見える「胎内くぐり」の痩せ尾根はかなり危険に見えた。もし落ちたら、高確率で……運が良くても大怪我不可避だと思う。十分な注意が必要だ。


「表妙義最高峰の相馬岳方面」

 しばらく絶景を堪能した後は来た道を引き返し、中間道を妙義神社方面に歩いてみることにした。険悪な山容からは想像出来ないほど、なだらかで危険の無い中間道を歩いて行くと、道に岩が覆い被さっているポイントに着いた。


 

「中間道にある岩のトンネル」

 頭を当てないように気を付けながら岩のトンネルを潜り抜けて行くと、やがて痩せ尾根に掛けられた鉄の階段が出てきた。両側は切れ落ちているが、完璧にガードされているので危険は無い。


「痩せ尾根に掛けられた鉄階段」

 鉄階段上部から先を見るとかなり下っているようだ。登り返すのが面倒臭いので行くか戻るか迷ったが、折角なので先に行ってみることにする。


「金鶏橋下降点分岐にある東屋」

 ステップが狭く、やや下りにくい鉄階段を下って歩いて行くと、金鶏橋下降点と妙義神社方面の分岐にある東屋に到着。タルワキ沢分岐まで行ってみようかなと思ったが、戻ってくるのが面倒臭い……。金鶏橋方面に下りて、七曲峠経由で戻る。


「金鶏橋下降点。字がわかりにくい……」

 なだらかで危険の無い道*をひたすら下って行くと、13分程で大人場(おにんば)と言う、金鶏橋方面と七曲峠方面の分岐に到着。予定通り、七曲峠(一本杉・石門登山口方面)に進む。

*散策した当日に、金鶏橋から北西700mの地点で遭難事故があったそうです。その辺りには特に危険な個所は無いような気がしますが、妙義山散策中は油断しないようにしましょう。


「金鶏橋方面と七曲峠方面の分岐」

 石や木で組まれた階段状の危険の無い道をひたすら登って行くと、26分ほどで一本杉がある七曲峠に到着。

 ここからは、舗装路を歩いて中ノ岳神社駐車場まで戻る。全行程4.4km・2時間32分の紅葉散策だった。

まとめ

 一般登山道では国内最高難易度とも言われる危険な山ですが、それは稜線を縦走する場合の話……中間道を歩くだけでも楽しめる良い山ですよ。

 春の新緑の時期、秋の紅葉の時期は混雑します。行く人は危険個所では譲り合って、安全な散策をお楽しみくださいませ。稜線に行かれる方はくれぐれも気を付けて……頻繁にヘリコプターが飛んでますよ。