冬の西岳と編笠山「富士見高原から周回で散策♪」

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編笠山とは?

 編笠山(あみがさやま)は、山梨県北杜市小淵沢町と長野県諏訪郡富士見町との境界付近にある、標高2,524mの山。山梨百名山の一つ。八ヶ岳連峰の最南端に位置しており、編笠を伏せたような優美な山容をしていることから名付けられたそうです。

 難易度的には、雪山登山初級~中級者向けとなります。滑落・凍傷・低体温症のリスクが少しありますのでご注意下さい。積雪期に登山をする場合には、一般的な雪山装備が必要です。

*悪天候での雪山登山は大変危険です。

・アイゼン(クランポン)チェーンスパイク~12本爪
・ピッケル(アックス)推奨(念のため)
・ハードシェル推奨
・冬山用登山靴推奨
・ワカン(スノーシュー)推奨(大雪直後は必要)

駐車場・アクセス

駐車場:富士見高原リゾートの駐車場(B-1)を利用。Googleマップにマークされている場所の下側にある駐車スペースもB1駐車場です。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。交通機関利用の方は、富士見高原リゾートのホームページを参照して下さい。

富士見高原リゾート:https://fujimikogen-resort.jp/

今回のコース

富士見高原ゴルフコース 標高1,337m
↓45分
不動清水 標高1,510m(水・トイレ)
↓160分
西岳  標高2,398m
↓50分
青年小屋 標高2,382m(冬季閉鎖・冬季小屋)
↓30分
編笠山 標高2,524m
↓177分
富士見高原ゴルフコース 標高1,337m

標準コースタイム 7時間42分 距離:10.6km
(ロガー測定値:9時間24分4秒・12.0km)
*雪の状態によって、時間や難易度が変わります。

2月の編笠山に登ってみた♪

「西岳山頂付近から見た編笠山」

 2020年2月20日、冬季の編笠山登山口として一般的な、富士見高原リゾートにある登山者向けの駐車場(B-1)を目指して車を走らせた。編笠山には富士山を眺めに来たのだが、すでに八ヶ岳高原ラインで綺麗に見えていた。


「登山者・散策者はB-1に駐車します」

 駐車場には午前7時過ぎに到着。周囲に雪の気配は全く無いものの、雪山散策用の準備を進めて、7時半頃に駐車場を出発した。


「案内板の通りに進みます」

 富士見高原ゴルフコース前の舗装路を指示通りに進み、7分ほどで林道ゲート前に到着。この時は林道工事事務所に簡易トイレが置いてあり、一般にも開放されていた。


「林道ゲート」

 右脇を通って先に進もうとすると、ゲートの傍に「この周辺で、銃器を使用した鹿の駆除をしています。山林への出入りには十分注意して下さい」と書いてあり、少し怖くなった。何となく警戒しながら先に進む。


「登山届入れがあります」

 ゲートから林道を進むと、2分程で登山届提出場所があり、そこから先は整備された登山道が続く。そこをのんびり進むと、編笠山方面と西岳方面の分岐に着いた。

 

 周回する場合には、編笠山から先に登るのが一般的みたいだけど、西岳からの方がコースタイムが少し短いのでそちらを選択。分岐を「西岳・不動清水」方面へと進んだ。


「不動清水」

 不動清水には湧き水とトイレがあり、ベンチも設置されていた。ルート的には、西岳は危険の少ない初心者向けのハイキングルートなのだろう。


「標高1,900m付近」

 少し安心しながら、樹林帯の中に伸びる道を登って行ったのだが、本当に雪が無かった。初めて見たのは標高1,800mを超えてからで、アイゼンが必要かなと思ったのは1,900mを超えてからのことだ。


「完全な氷です」

 最初はチェーンスパイクを使っていたものの、登山道はやがて完全な氷の道となり、そのままでは少し危険かなと思ったので12本爪アイゼンに変更。蹴り込みながら進んだ。

*12本爪アイゼンとピッケル(念のため)があった方が良いです。

「西岳山頂」

 途中でピッケルを出して、雪山登山ごっこをして遊びながら進み、山頂には12時頃に到着。驚いたことに、コースタイムを1時間もオーバしていた。


「南アルプス方面」

 テント泊装備で登り8時間コースとかなら休憩込みでその位になるけど、登り三時間少々の山で1時間オーバーには衝撃を受けてしまった。標高差が1,000mあるので楽では無かったのかもしれない。しかし、例え休憩多めだったとしても、これはヤバイかなと思った。


「青年小屋へのルート」

 最近はコースタイムをオーバーしがちなので、少し鍛えてコースタイムで歩けるようにしておかなければ……と思いつつ、青年小屋方面へと進んだ。


「青年小屋と編笠山」

 こちらは氷では無く雪道で、しっかりとしたトレースもあった。もし、トレースが無かった場合には、青年小屋までかなり時間が掛かると思われる。その場合、健脚な人以外は引き返した方が無難だろう。


「青年小屋から編笠山方面」

 西岳から青年小屋までの区間は多少のアップダウンがあって、思っていたよりも疲れたが、何とか無事に青年小屋に辿り着いた。


「富士山も見える」

 青年小屋は思っていたよりも展望が良く、夏にテント泊で訪れるのも良いな~と思った。お腹が空いていたため、ボトルのお湯でカップラーメンを作り、食べながら一休み。


「青年小屋と権現岳」

 休憩後は編笠山の山頂を目指す。青年小屋から山頂までは、岩が折り重なった急登を行く道だ。雪がしっかりと着いていたので問題は無かったものの、岩の隙間に落とし穴のように穴が開いていたり、踏み抜きそうな箇所もあった。


「山頂直下は樹林帯」

 気温は-2℃程度と緩い条件だったけど、風が強くなってきたため、途中でハードシェルと厚手のグローブを装着。歩くスピードが遅くなった関係で体が温まらないらしく、今年は出番が多い。


「編笠山山頂から八ヶ岳の山々」

 ゆっくりと歩き続け、編笠山の山頂には、午後2時過ぎに到着。当初の予定よりも遙かに時間が掛かってしまったけど、無事に辿り着けて本当に良かった……。


「山頂直下の標識」

 山頂からは大展望が楽しめるものの、当日は風が強く、雪も舞ってきたので、撮影後は速やかに下山を開始。しかし、降り口が見つからず、少し迷ってしまった。

*山頂標識のすぐ下にあります。

「岩場の下りは慎重に……」

 南側に面しているからか、こちら側は雪がかなり少なく、岩が完全に露出していた。その岩の上をアイゼンを装着したまま下りたのだが、少し危険だなと思った。


「雪が多くても危険度が高そう」

 ここは斜度もそれなりにあって、雪が少くても多くても大変そう。丁度良い感じに岩の隙間が埋まっている時が歩きやすいと思う。


「このまま圧雪だと楽だったのですが……」

 岩が折り重なった場所が終わると、登山道は樹林帯の中を行く道となる。しばらくは圧雪だったので楽だったのだが、やがて完全な氷の道となった。


「ガッチガチでした」

 チェーンスパイクでも何とかなるかもしれないけど、完全な氷状態の時は10本爪以上のちゃんとしたアイゼンの方が安全だと思う。ストックは役を成さず、手に持ったまま慎重に下りた。


「臼久休岩小屋跡?」

 凍結した道は標高1,800m付近まで続き、それ以降は歩きやすい無雪の登山道になった。アイゼンを片付け、行動食を取って少し休憩してから登山口へと戻る。編笠山~登山口までは、ルート上に道標が多めに設置してあったので、大雪で埋まらない限りは迷うことは少いだろう。

*電波が無くても使える、登山用のGPS地図アプリを使いましょう。

「盃流し付近は林道や登山道が崩壊していた」

 全行程12km・9時間24分4秒の、思っていたよりもハードな雪山?散策だった……。

まとめ

 登山口~西岳~青年小屋は道標やテープが少なめで、場合によっては迷うことがありそうでした。編笠山~登山口は道標やテープが多く、大雪直後以外は迷うことは少なそうです(登山用の地図アプリとモバイルバッテリーが必須です。iPhoneは防寒対策が必要になりますね)。

 ルート上に危険箇所はほとんど無いですが、編笠山山頂付近の岩場は雪の付き方によっては少し危険ですね。また、標高差が1,200m以上あるので、ある程度の体力が必要だと思いました。

 トレースが無い場合には、十分な体力が無いと日帰り周回は難しそうです。トレース無しの場合には、健脚な人以外は来た道を戻った方が良いでしょう。

 雪の状態がよければチェーンスパイクで十分な気がしましたが、登山道が凍結することが多いみたいです。12本アイゼン等の爪が鋭い滑り止めがあった方が良い気がしました。ピッケルは……念のため持って行きましょう。

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