冬の天狗岳「渋御殿湯から、雪山初心者用として名高い名峰へ♪」

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天狗岳とは?

 天狗岳(てんぐだけ)は、長野県茅野市にある 標高2,646m(西天狗岳)の山。日本二百名山、信州百名山の一つ。穏やかな山が多い南八ヶ岳の中では険しく、雪山初心者の鍛錬の場として知られている……らしい。

冬の天狗岳に登ってみた♪

「わりと本格的な雪山です」

 2018年2月22日、 初心者向きの本格的な雪山として名高い、北八ヶ岳の天狗岳に行ってみた。前回は強風予報のため見送ったが、今回は大丈夫だろうと思いつつ……。

 佐久から長野県道40号線を通って、北八ヶ岳「天狗岳」の登山口の一つである「渋御殿湯」に向かって車を走らせる。道中は雪が舞っていて、コレは外したかなと思ったが、蓼科山が近づくにつれ予報通り晴れてきた。


「八ヶ岳の山々が見渡せました」

 途中、蓼科「女の神展望台」から、これから行く天狗岳や雲海に浮かぶ南アルプスの山々を眺めることが出来た。とても綺麗な光景だったが、残念ながら手持ちのコンデジではろくな写真が撮れず……。

 もう少し綺麗に撮りたいので、近い内に安いミラーレス一眼でも買おう……と思いつつ運転して、午前7時前に渋御殿湯に到着した。

* 渋御殿湯の駐車場受付時間は午前6時以降となっております 。


「駐車ルールには要注意です!」

 渋御殿湯の駐車場は有料で、まずは渋御殿湯の受付まで車で行き、事前に料金を支払う(1日1,000円)。すると、女将さんらしき人が駐車場まで走って行き、ロープを外して駐車案内をしてくれるので指示通りに駐車する。

 前の車を女将さんが案内している状況だと、声を掛けたり、うっかり駐車場に入ってしまいそうになるかもしれない。だが、決して入ってはいけない(怒られます)。何度も往復して大変だろうにとは思わず、先に駐車料金を支払いに行くのが正解なのだ。

*支払方法は変更になる場合があります。現地の指示に従って下さい。


「先に渋御殿湯で駐車料金を支払います」

 ここの駐車場は女将さんの塩対応で有名だが、キチンと手順を踏めば親切に対応して頂ける。お互いに不快な思いをすることはないだろう……と思う。

 指定の場所に駐車した後は、トイレを済ませて散策の準備を進める。冬山散策は荷物が多いのでちょっと準備に時間が掛かったが、午前7時15分にロガーをセットして歩き始めることが出来た。

*トイレは綺麗で、厳冬期でも使用できます。


「登山口に登山届入れがあります」  

 渋御殿湯を通り過ぎて奥に進むと、登山届を出す場所があるので提出。凍りつく堰堤を眺めながら橋を渡って登山道に入る。


「入門レベルの雪道が黒百合ヒュッテまで続きます」

 黒百合ヒュッテまでは樹林帯をひたすら登る。つぼ足でも問題無いかもしれないが、私はチェーンスパイクを使った。特に危険な場所は無いが、斜度はそれなりにあって、それなりに疲れる。

 途中、唐沢鉱泉からの登山道と合流するポイントがあるが、しっかりとしたトレースが伸びていた。来年は唐沢鉱泉から、ぐるっと一周コースを行ってみようかな等と思いつつ頑張って歩き、午前9時3分頃に黒百合ヒュッテに到着。


「黒百合ヒュッテ」

 当日の気温は−10〜−11℃程度であったが、風はほとんど無く、よく晴れていたので寒さは感じない。少しお腹が空いたので、パンを齧りつつ休憩をとった。

 稜線に出る前に、ここで12本爪アイゼンとピッケル、念のためハードシェルを装備。トイレ(200円)を済ませ、午前9時24分に山頂に向けて出発する。

*トイレは綺麗でした。八ヶ岳の山小屋は設備が良いです。


「中山峠」  

 黒百合ヒュッテから樹林帯の中を歩くこと数分で中山峠に到着。ここを過ぎると稜線に出るので、風が強い時は十分に準備を整える必要がある。


「これから行く天狗岳が見えます」

 短いが、そこそこ急な斜面を登って稜線に立つ。八ヶ岳ブルーとまでは行かないが、まずまずの天気で満足度は高い。この辺りはトレースが錯綜していたが、東側の崖に沿うようにして伸びるトレースを天狗岳を目指して歩く。

 しばらくは樹林帯の平坦な登山道だが、少し歩くとすぐに急登になる。遠目に見たら意外に急で、大丈夫なのかと不安になった。


「かなり急に見えます」

 この場所は実際に登ってみるとそこまで急ではなかったが、東側は崖になっており、滑落した場合には危険……かもしれない。

 まあ、普通に歩いていれば滑落することはないと思うけど、ストックではなくピッケルを装備しておいた方が良いと思う。

*使わない場合でも、ピッケルは必ず携帯して下さい。持って無い場合には諦めましょう。


「トレースがなかったら大変だと思う」

 この日は階段状にトレースが伸びていて、特に危険な思いもせずに登れたが、思ったよりも疲労してしまった。ここよりハイレベルな雪山は自分には無理だな〜と思いつつ、ゆっくりと休憩を挟みながら登って行く。 


「岩場はトラバースで安全にかわせます」  

 天狗岳には岩場もあるが、ほとんど西側からのトラバースで安全にかわせる。時々、岩の上に登っているトレースもあるが、訓練が目的で無ければ無理に登る必要はない。


「無理に登らなければ危険度は低いです」

 岩場を通り過ぎれば間もなく山頂だ。風がある時はかなり大変だと思うが、この日は微風(最大瞬間風速で8m程度)、快晴で、長時間の休憩が出来るレベルだった。


「八ヶ岳ブルーまで、あと一歩って感じでした」  

 山頂で行動食を取って一休み。赤岳〜南アルプス方面のみ少し雲がかかっていたが、それ以外は完璧で、まさに絶景を楽しむことが出来た。


「硫黄岳は登ってみたいと思う」  

 風が強かったらここで引き返そうかなと思っていたのだが、この日は天気が良かったので西天狗岳にも行ってみた。


「西天狗岳は雪山らしい感じがする」  

 西天狗岳までは特に難しい所はなく、のんびりと歩いてコースタイム通り20分ほどで到着。時間は午前10時58分だったので、渋の湯から3時間43分で到着したことになる。

*西天狗岳周辺は雪崩の危険があるそうです。雪崩注意報が出ている時には行かないようにしましょう。

 山頂からは360度の大展望を楽しめるのだが、残念ながら雲が上がってきてしまった。風はそれほど強くないが、ここに滞在しても仕方がないので帰ることにする。


「西天狗岳から東天狗岳を見て」

 東天狗岳とのコルまで下り、山腹を横切るように伸びるトラバースルートを通って戻る。もし滑落したら、かなり下まで滑り落ちてしまいそうな感じの所もあるが、概ね危険は無いと思う。

 ただ、大雪の直後などは雪崩が起きる可能性があるかもしれない。西天狗岳の斜面も含めて、状況を見て事故に合わないようにしたい。


「トラバース道から蓼科山方面」

 トラバース道からの眺めも楽しみながらゆったり歩いて行くと、「天狗の奥庭」方面との分岐に合流。今回は元来たルートを戻って黒百合ヒュッテまで戻ることにした。


「大キレットも綺麗に見えました」

途中、トレース横の急斜面をキックステップで下りたり、滑落停止の真似事をして遊びながら歩いていると、ザックに付けていたストックが1本、ザックに付いていないことに気が付いた……。

 遊んだ場所かなと思いつつ、来た道を戻ってみたが見つからない。トラバース道で木に引っ掛かって落ちたのかなと思ったが、とてもそこまで戻る気力はない。諦めて黒百合ヒュッテに戻った。


「次回は何か食べよう」  

 12本アイゼンとピッケルをザックに仕舞っていると、後から来た方が「ストックなくさなかった?」と声をかけてくれた。何でも、東天狗岳の山頂に落ちてたんだとか……。

 お礼を言ってストックを返してもらう。 荷物を整理後、拾ってくれた方にもう一度、有り難うございましたとお礼を言って、12時17分に下山開始。


「無事に渋御殿湯に到着」

 帰りは駆け降りるようにスムーズに下れ、13時11分には駐車場に到着した。全行程10.4km・5時間56分44秒の散策だった。

冬の天狗岳に登った感想

 雪山初心者向けとして名高い、北八ヶ岳の天狗岳に行ってきました。秋に訪れた時にも思いましたが、素晴らしい展望の良い山ですね。

 雪山登山としては初級レベルかもしれませんが多少、急峻な場所があります。油断しないようにして、楽しい雪山散策をして下さい。

 私みたいな経験の少ない初心者が登る場合には、晴天・微風(風速10m未満)・トレースありの時を選び、キチンとした装備を整え、無理をしないようにしましょう。

今回のコース

渋御殿湯 標高1,888m(トイレ・日帰り入浴・宿泊)
↓150分↑105分
黒百合ヒュッテ 標高2,396m(トイレ・食事・宿泊)
↓85分↑55分
東天狗岳 標高2,640m
↓20分↑20分
西天狗岳 標高2,646m

(ロガー測定値:5時間56分44秒・10.4km)
*冬はコンディションによりコースタイムが大きく変わります。

撮影日時:2018年2月22日

駐車場「渋御殿湯の駐車場を利用(ルール厳守)」