厳冬の赤城山「最高峰の黒檜山、そして駒ケ岳へ♪」

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赤城山とは?

 赤城山(あかぎさん)は、群馬県前橋市・桐生市・渋川市にまたがる、標高1828m(最高峰:黒檜山)の火山。日本百名山・関東百名山・群馬百名山の一つ。榛名山、妙義山と並び、上毛三山の一つに数えられている。

冬の赤城山に登ってみた♪

「小さな雪庇が出来てました」

 2018年1月30日、入手したアイテム各種を試してみたくて、厳冬期の赤城山に行ってきた。強烈な寒波が抜けたので寒くないだろうと思いつつ……。

 赤城山を目指して車を走らせる。家を出た時の気温が−1℃程度だったので大して寒くないだろうと思ったのだが、標高800mを過ぎた辺りから路面は完全凍結路となり、気温がどんどん下がって行く。

 さらに山頂に近づくと雪が舞って来た。風と気温は「おのこ駐車場」に到着した時点で風速10m・−11℃と予報通りだが、快晴になると思っていたので少し残念だ。


「おのこ駐車場のトイレは24時間使えます」

 黒檜山の山頂はガスに包まれていたが、支障になるほどではないので午前7時にロガーをセットして「おのこ駐車場」を出発。黒檜山の登山口は赤城神社の先にあるため、まずは参拝を済ませて行くことにする。


「山頂にかかっているガスが気になる……」

 神社で登山の安全を祈願してから、再び凍結した車道を歩いて黒檜山登山口に向かう。荷物になるが、車道歩き用にチェーンスパイクがあると安心かもしれない。雪の状態によっては、そのまま登ることも出来る。


「黒檜山登山口駐車場」

 黒檜山登山口で12本爪アイゼン*を装着。また、寒かったので車を出る時に装着していたハードシェルを脱いで、ソフトシェル「NYSTAN WINTER HOOD」のみになる。今回から導入したのだが、やはりハードシェルよりも快適だ。

*軽アイゼンで問題ありません。チェーンスパイクの場合、少し厳しい時もあります。


「黒檜山登山口」

 この山のレベルだとストックと軽アイゼンでも十分いけるのだが、ちょっと試してみたくてピッケルも装備。

 ちなみに、あえてこの山でピッケルを使う場合には最近の選び方ではなく、昔からの選び方である「手に持って踝に届く長さ」でないと、ただ手に持って歩くだけになるので注意が必要である(笑)。

 前回と同じくザックの整理にだいぶ時間が掛かってしまったが、午前7時40分に黒檜山登山口を出発。登山道はよく踏まれており、アイゼンがしっかりと効いて登りやすい。


「全面凍結した赤城大沼」

 しばらく登って行くと全面凍結した「大沼」が良く見えた。いつか氷上ワカサギ釣りでもやってみようかなと思いつつ先に進む。

 黒檜山登山口から山頂までの標高差、およそ450mを直登するこのルートはそこそこ急で、岩がゴロゴロした場所もある。体力の無い私は早々に疲れてしまった……。


「猫岩付近」

 さらに疲労しないようにゆっくりと登って行くと、猫岩付近から風当たりが強くなる。登山道の雪が飛ばされ、先程すれ違ったばかりの登山者さんの足跡が不明瞭になるような場所もあったが、同時に霧氷も綺麗になってきた。


「朝日に照らされた霧氷が綺麗でした」

 いつも綺麗な霧氷に遭遇できるわけではないので運が良かった。そう思いつつ、しばし進むと「アンテナ山の左どなりに富士山」と書かれた道標のある場所に着く。


「アンテナ山の左どなりに富士山」

 「アンテナ山」とは地蔵岳のことで、その左隣には看板通り「富士山」を見ることが出来た。やはり富士山は良いね〜♪ でも、冬は眺めるだけにしよう……。


「ちいさな雪庇が出来ていました」

 富士山を見た場所から、ゆっくりと歩いて30分ほどで稜線に出る。道中は特に危険な場所は無い。しかし、尻で滑って止められず、木に激突してレスキューを呼んだ人も居るらしい。慎重に歩こう。

 この日は基本的にガスが多かったが、風で一時的にガスが流れた時に出る空の青と、雪の白のコントラストが本当に美しい。


「赤城ブルー!」

 厳冬期のタイミングが良い時しか見られない景色に満足しながら、粉雪を掻き分けて歩いていくと、午前9時9分に山頂に着いた。ちょっと時間が掛かりすぎかもしれないが、まあ良いだろ。


「赤城山山頂よりも展望地の方が景色が良い」

 山頂から少し進んだ場所にある展望スポットの方が景色が良いので先に進む。風が強いためか雪が吹き溜まりになっており、登っている時にすれ違った方が付けた足跡もすでに埋まりかけていた。

 足跡をたどるように進むが、下にあるであろうトレースを僅かでも外すとズボッと膝上まで埋まる。赤城山もそこそこ雪があるんだな〜と思いつつ少しの区間、ラッセルを楽しんで展望スポットに到着。


「上信越国境の山は雪だったようだ」

 しかし、周りはガスや雪雲に覆われており、残念ながら展望は良くない。ガスが抜けた瞬間に僅かに景色が見える程度だ。少し待ってみたが、時間の無駄なようなので、来た道を山頂まで戻った。

  山頂周辺は風もなく穏やかで、休憩時にハードシェルを着込んだら、太陽が出ると暖かいと感じるくらいだった。鍋焼きうどんを持って来たので作って食べることにする。

 だが、ここで少し問題が……。−11℃以下だとガス缶が限界に近いのか最初、火が付かず、着火した後も燃焼が少し怪しい……。しばらくしたら安定したが、低気温には注意しないと駄目だ。


「寒い中で暖かい汁物は最高に美味い」

 一定以上、寒い雪山に行く時には常に新品の缶を持ち出すか(もちろんプロパンが配合されてるやつですよ)、山専ボトルに熱湯を入れて行くことにしようと思いつつ、駒ケ岳方面に向かって移動を開始する。


「山頂の鳥居」

 山頂から少し歩くと鳥居がある。鳥居周辺は雪が吹き飛ぶのかあまり積もっていない。そう言えば、一礼するのを忘れたような気がする……。


「駒ケ岳方面へは一旦、登山道を下る」

 駒ケ岳方面に下る場所の分岐にある展望スペースに行ってみたが景色は今一つ……。長居はせず、駒ケ岳方面に向け一旦、登山道を下る。

 無雪期に階段になっている場所に雪が付いて結構な斜度になっており、状況によってはチェーンスパイクだと手こずるかもしれない。慎重に下って行く……。


「駒ケ岳山頂」

 駒ケ岳には午前10時48分に到着。山頂から50分ほど掛かった。関東平野やこれから行く方面に張り出た小さな雪庇を見たりしてから下山を開始する。

 こちら側も特に危険な場所は無いが、雪庇が張り出している場合は乗らないように注意が必要だ。また、樹林帯に囲まれている割には風が強く吹き抜けるので、一定以上の強風時には止めた方が良いかもしれない。


「小規模な風紋も」

 雪庇やシュカブラ(風紋)を眺めつつ、ゆっくりと歩く。休憩時に着て脱ぐのが面倒だったので、ソフトシェルの上にハードシェル着っぱなし&厚手の手袋を装着していたので、この程度の気温ではかなり暑い。しかし、脱ぐのが面倒なのでそのまま下る。


「階段に雪が半端についている状態でした」

 しばし進み、「大沼」に下る登山道に到着。ここにある鉄階段には中途半端に雪が付いていたので、ここで12本爪アイゼンを外すか少し悩んだが、仕舞うのが面倒なのでそのまま下りてしまうことにした。


「こちら側は雪が無い場所が多い」

 下りて行くと土が完全に露出している場所も多数あったがもちろん、仕舞うのが面倒なのでそのまま下りる。ただ、そのまま行く場合にはゆっくり歩かないとアイゼンが引っ掛かるので慎重に……。

 のんびりと歩いて、「おのこ駐車場」には午前11時45分頃に到着。全行程5.5km・4時間47分32秒の散策だった。


「ワカサギ釣りの人達は釣れたのだろうか……」

 折角なので氷上に乗ってみる。寒波が続いたからか水っぽい感じは全くなく以前、来た時よりもしっかりと凍っていた。これなら安心してワカサギ釣りが楽しめそうだね〜。

厳冬期の赤城山を登った感想

 ここも雪山初心者用として有名な山ですね。特に危険な場所が無く、気温も特別に冷え込まなければそこまで低くならないので、油断しなければ楽しい散策を楽しめます。

 ちなみに、霧氷は運です。いつも見られるわけではありません。冷え込んだ日の早朝に運が良ければ見られるかもしれない程度ですね。また、雪国では無いので、シーズン中でも雪が極端に少ないことがよくあります。

 道路の凍結は冬季中はいつでも起こりますので、スタッドレスなどの滑り止めは絶対に必要ですよ! 要チェーンなっていたら、必ず必要ですので、間違ってもノーマルタイヤで登らないようにして下さい。

 AKG冬割パス(往復乗車券)と言うバスの割引チケットがあるので、心配な人は、富士見温泉に車を置いてバスを使うと良いと思います。チケットはバスの運転手に言えば購入できるそうです。

今回のコース

駒ケ岳登山口 標高1,357m
↓ 20分
黒檜山登山口 標高1,366m
↓ 95分
黒檜山 標高1,828m
↓ 10分
絶景スポット 1,818m
↓ 10分
黒檜山 標高1,828m
↓ 10分
黒檜大神石碑 1,802m
↓ 45分
駒ケ岳 標高1,685m
↓ 45分(推定値)
駒ケ岳登山口 標高1,357m

標準コースタイム 3時間55分 距離:4.8km
(ロガー測定値:4時間47分32秒・5.5km)

撮影日時:2018年1月30日

駐車場「おのこ駐車場などを利用」