瑞牆山とは?
瑞牆山(みずがきやま)は、山梨県北杜市にある標高2,230mの山。日本百名山、山梨百名山の一つ。奥秩父山域の主脈の一つで、花崗岩が風化、侵食された独特の山容から、地元ではコブ山とも呼ばれているそうです。
駐車場・アクセス
駐車場:瑞牆山県営無料駐車場(50台程度)を利用。バス停前にあるトイレの横にも数台置けます。若干、歩行距離は伸びますが、みずがき山自然公園周辺にも駐車場が数カ所あります。
アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。クリスタルラインは、工事による通行止めや冬季閉鎖区間があるかもしれませんので、事前に情報を見てからお出かけ下さい。
公共交通機関をご利用の場合には、JR韮崎駅から茅ヶ岳みずがき田園バス(韮崎瑞牆線)を利用。なお、冬季(11月下旬~4月上旬)はバスの運行が無いようです。
クリスタルライン:http://crystal-line-guide.info/01.html
山梨峡北交通株式会社(路線バス):http://cus4.kyohoku.jp/
富士見平小屋:https://www.fujimidairagoya.jp/
今回のルート
瑞牆山県営無料駐車場 標高1,515m(山小屋・トイレ)
↓ 50分 ↑ 40分
富士見平小屋 標高1,807m(山小屋・トイレ・キャンプ場)
↓ 30分 ↑ 30分
桃太郎岩 標高1,818m
↓ 90分 ↑ 60分
瑞牆山 標高2,230m
標準コースタイム:5時間・5.5㎞
(ロガー測定値:4時間55分・6.2km)
撮影日:2023年11上旬
11月の瑞牆山に登ってみた♪
2023年11月上旬、瑞牆山に登ろうと思って、長野県の川上村から信州峠を越えてクリスタルラインに入った。道中は舗装された普通の道なんだけど、ちょっと段差が大きくてガツンっと来る。何度もドライブレコーダーを起動させてしまった。
道路の継ぎ目を気にしながら慎重に車を走らせ、瑞牆山県営無料駐車場には、午前9時頃に到着。本当は、みずがき山自然公園から周回しようかなと思っていたのだけど、到着時間が遅くなったため最短コースで登ることにした。
なお、トイレ(100円)はバス停の前にあるため、この駐車場に入る前に済ませておいた方が良いと思う。今回のコースはそれほどハードでは無いため、適当に準備を済ませて、9時20分頃から登り始めた。
駐車場にある看板の横から登山道に入る。この辺りは道が錯綜しているものの、瑞牆山荘から伸びている登山道に向かって行けば、いずれ合流すると思う。
*スマホの登山用地図アプリは装備しておきましょう。
テクテクと歩いて行くと、里宮神社分岐に着く。折角なので寄ってみると、岩が屋根のように伸び、その下に雰囲気のある祠があった。その祠を囲うように錫杖が刺してあり、何だかカッコイイ。すぐ近くなので、立ち寄ってみると良いと思う。
分岐まで戻り、やや急な登山道を登って行くと、目的の瑞牆山が望める場所に着く。以前、冬の金峰山に登った時も、この景色は良いなと思った。
ここから富士見平小屋まではすぐ近くで、それほど苦にはならない道を歩くだけだ。小屋の直下に水場があるので、寄って一休み。
この水場の水は、「平成の名水百選」の一つとして認定されたものらしい。確かに冷たくて美味しいのだけど、すぐ上に山小屋があるのが少し気になる。
水場から登山道に戻って、富士見平小屋へ。ここまで、駐車場からゆっくりと歩いて、1時間弱と言ったところだった。
シーズン中の富士見平小屋は飲食が充実している。ここにはテント場があるため、観光気分でここまで行って、ご飯を楽しみながらキャンプするのも良いかもしれない。
なお、富士見平小屋のトイレ利用料は100円(当時)だった。ちょっと、きた……山のトイレなので、登る前に済ませておいた方が良いと思う。
富士見平小屋から瑞牆山往復は4時間と書かれていたので、のんびりと石が敷き詰められた道を歩いて行くと、小川山方面との分岐があった。小川山方面は破線ルートのため、行く人は十分に注意した方が良いかもしれない。
分岐から少し下ると、天鳥川と言う涸れ気味の沢があり、その先に桃太郎岩と呼ばれる割れた巨岩があった。瑞牆山の記事でよく出てくる有名な岩で、思っていたよりも遙かに大きい。そして、山中の巨大な岩によくしてある、意味が無いと思われる枝のつっかえ棒も沢山あった。
この桃太郎岩から徐々に登りが急になってくる。疲れ過ぎないように、ゆっくりと登って行くと、簡単な鎖場もあった。このルートの鎖場は、スリップ防止のために鎖が這わせてある感じで、使わなくても登ることが出来る。
岩と木の根が入り組んだ急登をひたすら登って行くと、段々と道が錯綜してくる。登りの人も下りの人も、それぞれ適当なルートを通っているようだった。ピンクテープを目印にして、自分が安全に歩ける場所を登下降すれば良いみたい。
そんな道をのんびりと登って行くと、大ヤスリ岩と呼ばれる、瑞牆山のランドマークがその姿を現す。桃太郎岩や大ヤスリ岩、今回のルートからは見えないけど、カンマンボロンと呼ばれる梵字が刻まれているように見える岩等、見所の多い楽しめる山だと思う。
前の人に付いていったら、三つ目の鎖場に気付かずに横の岩場を直登してしまったが、特に問題は無い。パスしてしまった鎖場を越えると、すぐに山頂と不動滝方面との分岐に着く。
今回は山頂を往復するだけの予定なので当然、山頂方面へ。この辺りは薄暗くて、少しジメジメとしていた。
分岐から山頂までの間に、簡単な岩場と梯子が二カ所ある。いずれも大したことは無いんだけど、滑り落ちると怪我はすると思う。場合によっては、大怪我以上になる可能性もあるかもしれないため、慎重に通過した。
二つ目の梯子を登り切ると、すぐに山頂に着く。大きな岩が並び立つ山頂は意外と広く、下を覗き込まない限り高度感は感じない。ただし、南側は踏み外せば確実に死ぬため、十分に注意したい。ここまで、駐車場から2時間45分だった。
山頂には、日本百名山と書かれた道標と、山梨百名山の標識、山座同定盤がある。そこから視線を上げると、富士山が目に飛び込んできた。
普通の年であれば、11月上旬の富士山には雪があると思うけど、異常気象だったこの年は雪の無い富士山だった。その左に目を移すと、金峰山が聳え立っている。
富士山の右側には南アルプスや八ヶ岳が見える。8月下旬に登った甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳が確認できて感慨深かった。
少し視線を下げると、大ヤスリ岩が見える。クライマーさんの中には登る人も居るようだけど、私には信じられない。
展望を楽しんだ後は、元来たルートを戻り、富士見平小屋で登山バッチを買って駐車場に戻った。6.2km・4時間55分の丁度良い散策だった。
動画「8分で瑞牆山」
・暇な人はどうぞ……
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関連サイト
富士見平小屋:https://www.fujimidairagoya.jp/
クリスタルライン:http://crystal-line-guide.info/01.html
山梨峡北交通株式会社(路線バス):http://cus4.kyohoku.jp/
増富の湯:https://www.masutominoyu.com/
まとめ
瑞牆山は思ったよりも良い山でした。今回登った最短コースよりも、不動滝を経由する周回コースの方が、より楽しめるもしれませんね。
今回は完全に不要でしたが、11月中旬以降は凍結している可能性があります。チェーンスパイクを携行した方が良いかもしれません。
なお、12月~4月の積雪期は、技術的に難しいと言うよりも、中途半端に雪や氷が付いて歩きにくいんじゃないかなと思います。私の様な一般散策者は無雪季に登りましょう。
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