3月の谷川岳「ロープウェイを使って、雪のトマの耳・オキの耳を散策♪」

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谷川岳とは?

 谷川岳(たにがわだけ)は、群馬県と新潟県の県境付近にある、標高1,977m(オキの耳)の山。日本百名山・関東百名山・群馬百名山・越後百山の一つ。ロープウェイを使うことで、冬でも楽にアクセスが出来る。

冬の谷川岳に登ってみた♪

「標高は低いけど、雪山度は高いです」

 2018年3月13日、初心者でも行けそうな山で、雪山度の高い場所……っと言うことで、残雪期の谷川岳に行ってみることにした。天神平からなら危険個所はほとんど無いと言うことだし、私のレベルでも大丈夫だろうと思いつつ……。

 関越自動車道を通って、今回の登山口である、谷川岳ロープウェイ乗り場の駐車場を目指した。途中、赤城高原サービスエリアで朝食を取り、目的の谷川岳を撮影。今日は良い天気になりそうだ。


「赤城高原サービスエリア(下り)から撮影」

 雲一つない谷川岳を眺めつつ車を運転して、午前7時50分頃に目的の駐車場に到着。冬季の平日は、駐車料金が無料*なのは嬉しい。

*2018年冬季は平日無料でした。

 散策の準備を整え、ロープウェイのチケット売り場へと向かう。発券はまだ行われていなかったので、カウンター脇にある登山届提出所で登山届を提出しておく。

*登山届は必ず提出して下さい。また、装備は万全にしましょう!


「チケット売り場の右側で登山届を提出します」

 午前8時20分位から発券が行われたので、ロープウェイチケット(2,060円)を購入してロープウェイ乗り場へと移動。なお、モンベル会員カード、またはJAF会員カードを見せればで100円引きになる。

*当日のコンディションにより、発券時間が変わることがあるようです。


「私にはあなたの力が必要なのです」

 文明の利器の力をしばし堪能して、標高1,319mの天神平駅に到着。谷川岳「オキの耳(標高:1,977m)」まで標高差658m、山頂までのコースタイムは2時間25分*となる(往復4時間20分)。

*コースタイムは夏道の場合です。冬季はコンディションにより大きく変わりますのでご注意下さい。


「ロープの外側を通って尾根まで登ります」

 散策の準備を整え、午前9時頃にロガーをセットして登り始める。なお、最初はストックを装備。12本爪アイゼンは最初から装着した。


「最初からかなりの急登です」

 最初の登りが一番キツイと言われているように、初っ端からなかなかの急登だ。朝一は固く締まった圧雪の上に湿った積雪がある感じで、アイゼンはそれなりに効いたが、体力の無い私には少し厳しかった。


「少し登ってから天神平駅を見下ろして」

 急登を登り切り、眺めの良い尾根に出た所(熊穴沢避難小屋だったかもしれません)で、どうしようか迷ったがピッケルを装備。この日に見かけた登山者さんのピッケル装備率は3割ほどで、ほとんどの人はストックで通していた。

 ピッケルを使うかストックを使うかは個人の趣味なので何とも言えないが、ピッケルを使う場合には、身長−100〜110cm位の長めのピッケルじゃないと、持って歩くだけの時間が長くなってしまう……。

 朝一の固い雪面で滑った場合、ストックだとどうなるんだろう?ザックに仕舞ったままの人が多いけど、手に持っていないと何の役にも立たないし……。そう思いながら歩いて行くと、天神尾根コースで最も危険と言われる岩場の下りに着いた。


「滑落位置が悪ければ……」

 滑落の実績がある場所とのことだが、岩はほとんど出ておらず、綺麗なスロープ状のトレースが付いていた。

 この場所は、中途半端に雪が付いている時が一番危ないのかもしれない。天神尾根コースは危険個所が少ないのであって、全く無いわけではないと思う。油断せず、慎重に通過して先に進んだ。

*難易度は雪の状態により変わるようです。油断しない様にしましょう!


「通り過ぎてから撮影」

 尾根に残されたイグルーの残骸などを眺めつつ歩いて行くと、熊穴沢避難小屋に到着。秋に見かけた避難小屋は完全に埋まっていた。


「熊穴沢避難小屋は埋まっています」

 積雪量は3m程度だろうか?よく建物が壊れないものだ。ここで行動食を取って一休みした後、山頂を目指して急登の尾根道を行く。雪面は締まっていて固く、アイゼンを蹴りこみながら登って行く。


「結構な急登が続きます」

 それにしても、雪山とは思えないほど暑い……。この日は風が無く、移動性の高気圧に覆われ、初夏を思わせるような陽気だったのだ。時折、大きな音がしていたのは、雪が緩んで雪崩が起きていたのかもしれない。


「混雑した日には、人が列をなすとか……」

 今回はベースレイヤーの上にファスナーとベンチレーション全開のソフトシェルで登っていたのだが、それでもかなり暑かった。ベースレイヤーだけで十分なレベル。ソフトシェルはとても着やすい行動着だけど、脱ぐと大きなお荷物になるのが難点かもしれないと思った。


「肩の広場はホワイトアウトしたら怖そう……」

 暑さに耐えつつ登って行くと、肩の小屋下に広がる広場に着く。黄砂の影響なのか雪面が汚いのが残念だが、なだらかに広がる雪原を見る限りでは、遭難者数世界一の山とはとても思えない。

*遭難は冬季バリエーションルートがほとんどですが、油断はしない様にして下さい。


「谷川岳のシンボル」  

 肩の小屋とシンボルの道標が見えてくればあと少しだ。頑張って歩いて、午前11時37分に一つ目の山頂である「トマの耳」に到着。


「春霞で展望は今一つ」

 体力が無い&景色を眺め過ぎた影響で、思っていたよりも時間掛かってしまった……。山頂はどこまでが雪庇なのかわからないので、あまり先までは行かないようにした。


「エビのしっぽの残り」

 雪庇や樹氷の名残などを見ながら進み、午前11時54分に「オキの耳」に到着。ロープウェイ山頂駅から2時間53分ほど掛かった。

*気象条件や雪の状態により、掛かる時間は大きく変わります。


「オキの耳へと続く稜線」

 この「オキの耳」に突き上げている東尾根を登る人も一定数、居るんだそう……。動画を見ると頭がおかしいとしか思えないレベルなのだが、それでも谷川岳冬期登攀の入門レベルらしい。

 昔は天気予報が不確実で、装備も今より貧弱だったろうし、遭難者数が増えたのは当たり前だと思う。


「オキの耳の道標は埋まっていました」

 この日は春霞で遠くの山々の展望はそれ程よくなかったが、平標山へと続いている谷川岳主稜線はよく見えた。馬蹄形とともに、いつか歩いてみたいものだと思いながら、しばらくの間、絶景を堪能した。


「平標山へと続く谷川岳主稜線」

 すぐに下りるのも何だかもったいないような気がして写真を撮りまくったが、特にすることもないので肩の小屋まで戻る。


「オキの耳からトマの耳を見る」

 肩の小屋の写真だけ撮ってそのまま下りてしまおうと考えていたのだが、お腹がかなり減っていたのでカップラーメンを作って食べて行くことにした。


「肩の小屋

 ジェットボイルでお湯を沸かして、カップラーメンを作って食べる。近くの人は焼肉をしていて、良い匂いが辺りに漂っていた……。


「雪山でカップラーメンは良いものです」

 取りあえずお腹はふくれたので下山を開始。雪はグズグズになっており、アイゼンの効きが悪く、足を取られそうになる。しばらくは危険個所が少ないので問題無いが、深いクラックが入っている場所があるので落ちないように気を付けて下って行く。


「クラックに落ちないように気を付けます」

 途中、前の人が転んで数メートルほど滑り落ちたのだが、雪が腐っていても結構、滑るのね……。谷に落ちないように注意しなくてはと思いつつ慎重に下った。天神平のロープウェイ山頂駅には、午後2時5分に到着。6.6km・5時間4分45秒の散策だった。  

積雪期の谷川岳を登った感想

 雪山初心者でも、ロープウェイを利用して天神平から登れば大丈夫みたいなので、残雪期に差し掛かった谷川岳に行ってきました。標高2,000mにも満たない山ですが、やはり展望は一級品です。

 危険個所は無いとされることが多いのですが、初心者目線で見ればそんなことは無く、それなりに危険な場所はあるなと思いました。天気の変わりやすさでも有名ですので、その点も注意が必要ですね。

 雪が融けると岩が露出して難易度が上がるので、行かれる方は十分にご注意くださいませ。アイゼンを付けての雪上歩行経験の無い方は、北横岳等の入門レベルの雪山から始めることをおススメします。

今回のコース

天神平ロープウェイ山頂駅 標高1,319m(売店・食堂・トイレ)
↓ 45分 ↑40分
熊穴沢避難小屋 標高1,467m
↓ 45分 ↑30分
天狗の留まり場 標高1,703m
↓ 45分 ↑35分
トマの耳 標高1,963m
↓ 10分 ↑10分
オキの耳 標高1,977m

標準コースタイム 4時間20分 距離:6.7km
(ロガー測定値:5時間4分45秒・6.6km)
*雪の状態によって、時間や難易度が変わります。山行は計画的に!

撮影日時:2018年3月13日

駐車場「谷川岳ベースプラザ立体駐車場を利用。冬季は平日無料」