冬の硫黄岳「唐沢鉱泉・桜平分岐から2月の爆裂火口を見に行ってきた♪」

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硫黄岳とは?

 硫黄岳(いおうだけ)は、長野県茅野市と南佐久郡南牧村にまたがる、標高2,760mの火山。南八ヶ岳に属する山の中では比較的穏やかで、雪山初心者でも登りやすい・・・・・・と言われている。

2月の硫黄岳に登ってみた♪

「雪が少なかったです」

 2020年2月12日の早朝、硫黄岳の登山口の一つである「桜平駐車場(下)」を目指して車を走らせた。硫黄岳への登山口は複数あるものの、私が冬季に日帰り可能と思われるのは、「桜平」と「美濃戸口」位しかないのだ。

 ただ、四輪駆動車+スタッドレス+チェーンを持たぬ者にとっては、どちらも林道歩きが長いのが特徴となっている。


「唐沢鉱泉・桜平分岐」

 美濃戸口よりも桜平駐車場(下)の方が若干、歩く距離が短そうだったので選んでみたわけだが、分岐手前から続く凍結路面に恐れをなした私は、分岐より先に行くことを早々に諦めた。

 事前に調べた限りでは、桜平駐車場(下)まではFFスタッドレスでも行けると言うことだったが、リスクを冒してまで進入する必要は無いかなと思ってしまったのだ。


「この日は雪が無かった」

 予定よりも少し長くなるけど、まあ大丈夫だろうと思いつつ準備を整え、午前7時頃に分岐にある駐車スペースを出発。情報通り、凍結していたのは分岐周辺だけだったが、まあ仕方が無い。頑張って林道を歩く。


「桜平駐車場(下)」

 分岐からゆっくり歩くこと20分程度で桜平駐車場(下)に到着。平日と言うこともあり、車は一台しか無かった。積雪期に、この先にある桜平駐車場(中)に進むには、四輪駆動車+スタッドレス+チェーンが必要となる。持たざる者は車で進入することが出来ないのだ。


「醤油樽の滝付近」

 桜平駐車場(下)を過ぎると、林道は凍結箇所の割合が増え、傾斜も強くなってきた。確かに、積雪期はフル装備の四輪駆動車でないと登れないかもしれない。

 完全にツルツルの場所も多く、人間も滑りやすいため、「醤油樽の滝」と言う標識がある場所でチェーンスパイクを装着した。


「天の岩戸」

 ひたすら林道を歩いて行くが、桜平駐車場(中)までは、なかなかたどり着かない。それもそのはず、桜平駐車場(下)から(中)までは、実に2.9㎞もあるのだ・・・・・・。


「桜平駐車場(中)」

 ひたすら凍結した林道を歩き、何とか桜平駐車場(中)に到着。唐沢鉱泉との分岐から1時間半ほど掛かった。冬季はトイレが使えないが、駐車場は綺麗に整備されており、ココまで車で入れれば楽な散策が出来ることだろう。


「ゲート」

 桜平駐車場(中)から600mほど進むと、桜平駐車場(上)とゲートに着く。夏沢鉱泉に宿泊すれば、ここまで車で送迎してもらえるらしい。良い温泉宿らしいので、宿泊して散策を楽しむのも良さそうだ。

 ちなみに、唐沢鉱泉・桜平分岐からゲートまで歩くと、4.5km、コースタイムは2時間30分・・・・・・山に登る前に疲労困憊だ。


「夏沢鉱泉」

 ゲートから、さらに林道を歩くこと30分程で夏沢鉱泉に到着。ココには登山届入れがある。この先は本格的な登山道になるので、先に進む場合には提出しておこう(唐沢鉱泉・桜平分岐から歩きだと、この時点で帰りたくなる人も居ると思う)。


「夏沢鉱泉から先は登山道になる」

 夏沢鉱泉で休憩と行動食の補給を済ませ、いよいよ登山道に入る。この先のオーレン小屋までは、良く踏まれた圧雪道が続く。ノーアイゼンでも問題無さそうだったが、そのままチェーンスパイクで登った。


「オーレン小屋と硫黄岳」

 オーレン小屋には10時27分に到着。後ろに、これから登る硫黄岳が綺麗に見えていた。ここから「赤岩の頭」経由で硫黄岳に登ることも出来るが、積雪期は雪崩や道迷いが多いため不適とされている。私はもちろん、夏沢峠経由で硫黄岳へ。


「天狗岳方面との分岐」

 休日の後とあって、そこにはボブスレーコースのような立派なトレースがついていた。この時点でバテていたので、ゆっくりと登っていく。


「夏沢峠から硫黄岳」

 何とか夏沢峠に上がると、風を強く感じた。予報では風速10m程度となっていたが、硫黄岳上空にかかる雲が早く流れ、山腹では雪煙が舞っているのが見えた。

 夏沢峠で行動食を取り、12本アイゼンとピッケルを装着。気温はそれほど低くは無い(-5℃)が、念のためハードシェルも装備しておいた。


「しばらくスマホで撮影」

 準備を整え樹林帯からの急登を行く。雪が吹き溜まって急傾斜になっていたが、特に気になるレベルでは無い。余談だが、何故かココでデジカメが動かなくなった。


「風が強く写真撮影は控えめ」

 森林限界を超えると風が強く吹き付けてくる。冬の硫黄岳は常に風が強いと言う話だったが、本当だな~と思った。まあ、この日はその中でも弱い方だったと思うが、時折、上体が起こされるような風も吹いていた。


「何故かカメラが復活」

 その強風で吹き飛ばされたのか、暖冬の影響なのかはわからないが、この時期としては積雪量が少ないと思う。トレースも、ほぼ夏道通りに出来ており、この日は難しい場所は特に無かった。

 そんなコンディションなので、ピッケルは持て余す感じ。ただ、万が一、雪の状態が悪い時に転んで滑落してしまうと爆裂火口に向かって落ちそうな場所もあり、持って行かないのは危険だと思う。


「スパンっと切れ落ちてます」

 ピッケルが無いのは怖いけど、無くても・・・・・・みたいな場所用に、杖になる長めのピッケルが欲しいと思った。まあ、長いとそれはそれで持て余すんだろうけど。


「爆裂火口」

 ケルンの陰で風を避けて休みながら進み、12時50分頃に山頂に立つ。山頂は広く、相変わらず強い風が吹き抜けていた。


「南八ヶ岳の山々」

 ただ、山頂の気温は-2℃で、この時期としてはかなり暖かい。山頂にあるケルンの陰に入ってしまえば、撮影のためにグローブを外しても問題無いレベルだった。


「北八ヶ岳の山々」

 誰も居ない山頂で、周囲の景色を見ながら、少しの間だけ写真撮影を楽しむ。山頂上空に雲が流れ込んで八ヶ岳ブルーは見られなかったが、硫黄岳山頂からの展望は抜群に良く、十分に満足できた。


「夏沢峠を見下ろして」」

 帰りの林道歩きが長いため、休憩は短めに済ませて下山を開始。帰りは早く、30分ほどで夏沢峠まで下りることが出来た。

 夏沢峠でアイゼンやピッケル、ハードシェルなどの装備を片付け、ボトルのお湯でカップラーメンを作って食べてから下山を開始。


「下山するとスカッと晴れるんですよね」

 夏沢峠からはチェーンスパイクを装備して下ったが、雪が緩んでいたので団子になってしまった。つぼ足でも問題無いのだが、疲れていると滑って余計に疲れるので、たまに落としながらそのまま下りて行く。


「林道が長すぎ・・・・・・」

 夏沢鉱泉からはひたすら林道を歩き続け、唐沢鉱泉・桜平分岐には午後4時28分に到着。19.1km・9時間27分54秒の散策だった。

冬の硫黄岳を登った感想

 兎に角、冬靴での林道歩きが大変でしたね。夏沢鉱泉に泊まるか、フル装備の4輪駆動車で桜平駐車場(中)までは行きたいところです。

 硫黄岳は雪が少なかったので難易度はかなり低かったですが、気象条件によっては危険を伴うことがありそうです。十分な装備を調えて、無理をしないようにして下さい。冬季はピッケルと10本爪以上のアイゼンが必要です。

 それにしても、新型コロナウイルスが流行しそうで困りましたね。ロープウェイを使った山行は避けた方が良いかも・・・・・・と思いましたが、街で普通に貰いそうです。重篤化しないよう、願うしかありませんね~。

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今回のコース

唐沢鉱泉・桜平分岐 標高1,529m(分岐に10台程度の駐車スペ-スあり)
↓150分↑120分
ゲート 標高1,892m
↓30分 ↑20分
夏沢鉱泉  標高2,057m(温泉旅館・日帰り入浴・トイレ・登山届)
↓50分 ↑30分
オーレン小屋 標高2,312m(冬季閉鎖・冬季小屋・冬季仮設トイレあり)
↓20分 ↑15分
夏沢峠 標高2,431m(冬季閉鎖)
↓60分 ↑40分
硫黄岳 標高2,760m

標準コースタイム 8時間55分 距離:18km
(ロガー測定値:9時間27分54秒・19.1km)
撮影日時:2020年2月12日

駐車場「桜平駐車場を利用」