三峯神社(三峰神社)から、日帰りで雲取山へ行ってみた♪

スポンサーリンク

雲取山とは?

 雲取山(くもとりやま)は、東京都・埼玉県・山梨県の県境付近にある、標高2,017mの山。日本百名山、関東百名山、山梨百名山の一つ。東京都最高峰の山として知られ、とても人気があります。

駐車場・アクセス

駐車場:秩父市営駐車場「三峰駐車場(有料)」の第二駐車場(三峯神社から遠い方)を利用。夜間でも駐車可能ですが、秩父市のサイトには「駐車場の出入り口は利用時間外、閉門する日があります」と書かれています。夜間や早朝に駐車した場合には、帰りに駐車場の受付で料金(普通車520円、バイク210円)を支払って下さい。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。バス(日帰りは難しいと思われます)の場合には、西武観光バス三峯神社線を利用します。詳しくは、西武バスのサイトを参照して下さい。

西武バス:https://www.seibubus.co.jp/sp/
三峯神社:https://www.mitsuminejinja.or.jp/

今回のコース

三峯神社駐車場(トイレあり)標高1,066m
↓ 25分 ↑ 20分
妙法ヶ岳分岐 標高1,155m
↓ 30分 ↑ 20分
炭焼平付近 標高1,308m
↓ 40分 ↑ 30分
地蔵峠(近くの霧藻ヶ峰にトイレあり)標高1,481m
↓ 20分 ↑ 30分
お清平(お経平)標高1,456m
↓ 80分 ↑ 60分
白岩小屋跡(簡易トイレあり)標高1,763m
↓ 70分 ↑ 70分
大ダワ 標高1,702m
↓ 30分 ↑ 20分
雲取山荘(トイレあり)標高1,841m
↓ 30分 ↑ 20分
雲取山山頂(トイレあり)標高2,017m

標準コースタイム:19km・9時間55分
(ロガー計測値:20.1km・9時間28分)

雲取山に登ってみた♪

「雲取山は遠かった……」

 2017年5月11日、西暦2017年は、2,017mの山に登っておこう! ……と言うことで、東京都最高峰の山として知られている雲取山へ。登山口はいくつかあるが、今回は三峯神社からピストンで行くことにした。

*この記事は2017年のものです。
*三峯神社の峯の字が間違っていたので訂正しました(なお、駐車場は三峰のままでOKです)。

「左のピークが雲取山」

 三峯神社に向けて車を運転していると、道路に鹿が居るのを何度か見かけた。中禅寺湖周辺ほどではないものの、暗い時間帯に通行する場合には、HITしないように気を付けた方が良さそうだ。

 登山口の三峰駐車場には、午前4時半過ぎに到着。早朝なので駐車場の係員は居なかった。料金所のゲートは開いていたため、そのまま進んで駐車*。

*基本的には夜間でも駐車可能なようですが、もしもゲートが閉まっていた場合には、道をそのまま直進すると第二駐車場に入れる場所があるらしいです(鉄パイプが移動できるようになっているらしい)。

 トイレを済ませ、登山準備を整えた後、午前4時55分にロガーをセットして駐車場を出発。まずは、三峯神社に参拝してから登ろうと思っていた。しかし、鳥居の前まで行った所で疲れたので、礼だけして登山口方面へと向かった。

 駐車場から700m位はコンクリート舗装の山道を行く。アップがてら、のんびりと歩いて行くと、雲取山・霧藻ヶ峰・妙法ヶ岳方面の分岐にある鳥居に到着。


「中央の髑髏っぽいのはホイールキャップ」

 この鳥居を潜った脇に登山届を提出する場所がある。登山者数を数えるカウンターも置いたあったが、押してもカウントされなかった(押し方が足りなかった?)。


「ここで登山届を提出」

 登山届に必要事項を記入後、箱に投入して植林地の中を進んで行く。少し歩くと、妙法ヶ岳・奥の院との分岐にある鳥居に到着。立ち寄りたい所ではあるが、今回はスルーして先を急いだ。

 しばらく植林地を歩いて行くと、一時的に雑木の樹林帯となった。朝の澄んだ空気と相まって、とても気持ちの良い道だ。


「雑木の林は気持ちいいですね」

 森の中をなだらかに標高を上げながら進んで行く。かなり楽なので、距離は長いけど、実は楽勝なんだろうな〜と、この時は思っていた。


「500mごとに杭があり、現在地がわかりやすい」

 出発から50分ほどで炭焼平に到着。ここにはかつて、白炭を焼いた炭窯があったらしい。それほど興味が無かったため、簡単に写真撮影をして先を急いだ。


「かつて白炭を焼いた跡だそうです」

 三峰駐車場から、3.5km・1時間15分程で、標高1,500mの地点にある地蔵峠に到着。ここまでは比較的なだらかなので体力の消費は少な目だ。


「地蔵峠」

 この地点からは、両神山や秩父・西上州方面の山々が見渡せた。この日は見えなかったが、雲が無ければ浅間も見えるらしい。


「良い景色ですね〜」

 地蔵峠から7分程で霧藻ヶ峰のトイレがある場所に到着。ボットンタイプではあるものの、緊急時にはありがたいんじゃないかと思う。なお、紙は無いので要注意だ。

 この建物の下の岩盤には、秩父宮両殿下御尊影レリーフがある。レリーフの由来等が記載されたプレートも設置されていたけど、長いのでここでは省略させて頂く。


「秩父宮両殿下御尊影レリーフ」

 すぐ近くにある霧藻ヶ峰休憩所は平日なので開いていなかった。ネットで調べると、土日・祭日に不定期で小屋番が入り、ジュースなどを販売しているらしい。

 この霧藻ヶ峰休憩所からお清平へは一旦、登山道を下ることになる。ここまでは比較的緩やかで楽勝だった。しかし、ここからの急登が私にはキツかったのだ……。


「お清平」

 定期的に登山をしていれば大したことなかったのかもしれない。私は本格的な登山が久々であったため、かなり体力・筋力の消耗が激しかった。

 喘ぎながら露岩の急登を登って行くと、このルート唯一の鎖場があった。まあ、手摺替わりに張ってあるようなものなのだ。危ないとか、難しいと言うことは無い。


「渡り終えた後で撮影」

 鎖場を抜け、木製の階段を登って先に進んで行くと、ルートは尾根を行く道になる。急登で火照った体に、吹き抜ける風が心地良い。

 前白岩の肩、前白岩(標高1,776m)を越えて歩いて行くと、白岩小屋跡が現れる。ここには簡易トイレが置いてある……が、緊急時以外には使いたくないレベルだった。


「簡易トイレが置いてあります」

 疲労が蓄積してきた足を引きずりながら頑張って登り、何とか白岩山(標高1,921.2m)まで到着。駐車場から、およそ3時間15分掛かった。

 山頂では団体さんが休憩を取られていたので、写真だけ撮ってそのまま通過。ここからは一旦、下って行くことになる。

 このコースはアップダウンが激しいので、想像以上に負担が大きい。ここで引き返したいな〜と思う心を抑えつつ歩いて、芋ノ木ドッケと言う場所に到着。ピークを経由するルートと、巻き道を行くルートの分岐になっていた。


「芋ノ木ドッケ」

 地名考証と書かれた案内板によると、芋ノ木とは、ウコギ科の落葉高木のコシアブラのことで、ドッケとは「突起」がなまった言葉なのだそうだ。コシアブラの木が多い、とがった峰につけられた地名らしい。

 他にも、霧藻ヶ峰・お清平・大ダワの地名の由来が書かれていた。地名の由来を知るのも楽しいなと思いつつ、分岐は直登せずに巻道を行く。芋ノ木ドッケのピークは健脚者向けで、登山道が不明瞭らしいのだ。


「滑落すると危ないかも……」

 しかし、この巻道も急斜面のトラバースとなっていて、もし落ちると大怪我以上になる可能性が高いなと思った。道幅は十分にあるので普通は大丈夫だと思われるものの、登山道の踏み抜きも含めて気を付けた方が良いと思う。

*この巻き道は、冬季・残雪期は極めて危険です。滑落死亡事故も起きているらしいので慎重に行動して下さい。

 巻道を歩いて行くと、芋ノ木ドッケピークからの分岐で、ついに東京都の表記が出てきた。ここから大ダワまでは、比較的緩やかな下りのルートになっている。ゆっくりと体力を回復させながら歩いて行った。  


「大ダワ」

 大ダワには午前8時45分頃に到着。ここからは、男坂と女坂に分かれることになる。どちらを行っても、そのうち同じ場所で合流するけど、やはり男坂を行った方が良いような気がしたのでそちらを選択。

 名前から、かなりきついのかなと思っていたが、それほど厳しい登りではなかった。すんなりと登り切って雲取ヒュッテ跡に到着。

 この場所にはテント場があるんだけど、料金タダでOKなのかな? 雲取山荘からそんなに離れていないし、眺めも良いのでタダなら良いな〜と思いつつ通過する。

*離れてますが一応、雲取山荘のテント場みたいですね 

「テント張ったら良さそうですよね」

 雲取ヒュッテ跡地から雲取山荘までは、ゆっくり歩いて5〜6分ほどだった。帰りに山バッチでも買っていくかと思いつつ、美味しい湧水だけ少し頂いてから山頂を目指す。

*冬季は水場・水洗トイレが使えません。

「雲取山荘」

 山頂までの登山道には銅製のレリーフが2枚あった。最初に田部重治のレリーフ、少し登った場所に富田仙人レリーフが設置されているらしい。なお、どちも近寄らなかったので詳細は不明である。

 疲れていたので遠くから撮影だけして先に進んだ。この最後の登りがキツくて、辛くて……。ストックにもたれ掛かりながら、何とか登り切って山頂へたどり着いた。


「雲取山山頂」

 山頂には午前9時46分に到着。駐車場からここまで5時間弱掛かったのか〜(標準コースタイム:5時間20分)。早い人だと、コースタイムの半分とかでたどり着くらしいけど、私には絶対に無理だな……。

 山頂から富士山を眺めるのを楽しみにしていたのだが、残念ながら雲の中……。かなり疲労していたので、まずは山頂でご飯を食べつつ一休み。


「綺麗な避難小屋でした」

 雲取山の山頂にはログハウスの綺麗な避難小屋がある。山と高原地図によると、収容人数は20人だそうだ。なお、トイレは涼しい時間帯以外は厳しいと思われる……。


「奥多摩小屋方面」

 久々の山にキツイコースを選んでしまったため、疲労困憊で避難小屋のベンチでまったりしていると、雲に隠れていた富士山が見えてきた。


「富士山は良いですね」

 やはり富士山は良いね〜と思いつつ、しばらく眺めてから、山梨百名山の道標を見て山頂方面に戻ることにした。

 山頂でもう一度、富士山を眺めてから、午前10時25分頃に下山を開始。折角なので、雲取山荘で山バッチを買って帰ることにした。


「雲取山荘の屋外トイレは水洗で綺麗」

 バッチを購入してトイレを借りた後は、来た道をひたすら×2 頑張って三峰駐車場まで戻り、午後2時22分に無事到着。20.1km・9時間28分の散策だった。

関連動画(10分で3月の雲取山)

・暇な人はどうぞ(音注意)。なお、テロップはyoutubeの字幕機能を使用しています。表示する場合には、字幕(C)をONにしてご覧下さい(1080P推奨)。 なお、とっても眠くなります。

関連記事

関連サイト

西武バス:https://www.seibubus.co.jp/sp/
三峯神社:https://www.mitsuminejinja.or.jp/
雲取山荘:http://kumotorisansou.com/

まとめ

 久々の山行でこの距離はキツかったです。思っていたよりもアップダウンが激しくて、足への負担が大きかったですね。1回、どこか12〜13kmの適当な山行で足を慣らすべきだったと思います。

 また、他の人の山行記などでは危険個所は無いとされてますが、実際には転んだり落ちたりすれば危ない箇所はそれなりにありましたね。体力に自信の無い方は、絶対に無理をしないようにして下さい。あと、日が暮れてしまう可能性もあるので、ヘッドライトは必需品ですよ。

 しかし、かなりキツイ思いをした雲取山ですが、何故かまた行きたいとか思っているから不思議です。体力トレーニングには良い山なのかもしれません。