冬の荒船山「荒船不動から経塚山と艫岩展望台を散策♪」

スポンサーリンク

荒船山とは?

 荒船山(あらふねやま)は、群馬県と長野県の県境付近にある、標高1423mの山。日本二百名山・関東百名山・群馬百名山・信州百名山の一つ。その独特の山容からか、西上州の航空母艦と呼ばれています。

 条件によっては、滑落・凍傷・低体温症のリスクが少しありますのでご注意下さい。積雪は少ないことが多いため、防寒着と通常の登山装備で十分です。雪が明らかに多い時には、安全のため、登山を中止した方が良いでしょう。

*悪天候での雪山登山は大変危険です。

・アイゼン(クランポン)チェーンスパイクなど
・ピッケル(アックス)不要
・ハードシェルレインウェアでOK
・冬山用登山靴不要
・ワカン(スノーシュー)例外を除き不要

駐車場

駐車場:荒船不動の駐車場(20台程度)を利用。雪や凍結が多いと、FFスタッドレスでは入れないことがあります。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。バスの運行は無いと思います。

内山トンネルライブカメラ:http://www.avis.ne.jp/cgi-usr/chouken_sprinfo.cgi?id=4&cntflg=0

今回のルート


荒船不動駐車場 標高1,045m
↓45分
星尾峠 標高1,270m
↓20分
経塚山方面と艫岩展望台との分岐 標高1,352
↓10分
経塚山 標高1,422.7m
↓10分
経塚山方面と艫岩展望台との分岐 標高1,352
↓30分
艫岩展望台 標高1,312m
↓31分
経塚山方面と艫岩展望台との分岐 標高1,352
↓15分
星尾峠 標高1,270m
↓35分
荒船不動駐車場 標高1,045m

標準コースタイム:3時間16分・7㎞
(ロガー測定値:3時間29分45秒・7.4km)
*雪の状態によって、時間や難易度が変わります。

冬の荒船山に登ってみた♪

 2021年2月18日、荒船山の登山口の一つである、荒船不動の駐車場を目指して車を走らせた。道は最後まで舗装されていたものの、狭く、少し荒れている部分があるので注意が必要だった。また、駐車場手前が少し急になっているため、雪が降ると、FF+スタッドレスでは最後まで上がれないかもしれない。


「荒船不動への道」

 一部、凍結しているところがあったため慎重に運転して、駐車場には午前7時40分位に到着。通常なら、この時間がスタートとなるのだが……。今回はルートを間違えてしまい、駐車場まで戻ってやり直したため、午前9時37分のスタートとなってしまった。


「荒船不動」

 コンクリートの坂を歩いて行くと、駐車場から5分程で荒船不動に到着。建物を回り込むように進んで行くと、左側にピンクテープが巻き付いた木がある。星尾峠を経由する従来のルートは、ここをそのまま真っ直ぐに進む。


「星尾峠を経由するルートは真っ直ぐに進みます」

 ちなみに、ここを左側のピンクテープに従って進むと、登山地図に無いルートに誘導され、「荒船修験道場」「荒船修行ランド」と書かれた簡素な鳥居と建物がある場所に行き着く。

 この場所の尾根にはピンクテープがずっと続いていたため、地図を見る限りでは「皇朝最古修武之地の石碑」の案内板がある辺りで既存の登山道に合流するだろうと思われた。しかし、当日は雪の状態が悪く、チェーンスパイクだと滑落の危険があると判断したため一旦、撤退して、星尾峠ルートに戻ったのだった。


「沢を渡たります」

 従来の星尾峠経由ルートを進むと沢を渡る場所がある。沢も土手も凍結していたので慎重に進むと、妙義荒船佐久高原国定公園の看板があり、横に平成28年の9月に行方不明になった子供の手配書が未だに置かれていた。


「ガチガチに凍ってます」

 油断していたら看板の所で転んだため、雪は少ないがチェーンスパイクを装着。しばらくの間は、特筆することが無い穏やかな登山道が続く。ただ、2019年の台風によるものであろう倒木が多いので注意は必要だ。

*道は明瞭ですが、電波が無くても使える登山用の地図アプリと携帯バッテリーは装備しておきましょう(iPhoneは防寒対策が必要です)。

「星尾峠」

 星尾峠には、駐車場から45分ほどで到着。ここから先も道幅は十分にあるものの、積雪が多い場合には滑落の危険があるので注意が必要だと思う。また、鹿による落石にも注意が必要である。


「超滑る鉄の橋」

 登山道を塞いでいる倒木を潜って進んでいくと、写真の鉄の橋を渡る場所に至る。これが凄く滑るため、転倒には注意が必要だ。本当にビックリするぐらい滑る。横に付いている木の滑り止めに足をつけながら慎重に渡った。


「朽ちた木段が続きます」

 途中、黒滝山方面の分岐があるが、今は崩壊して通ることが出来ない。そのまま道なりに進んでいくと、朽ちた階段が現れる。登りにくいので、横をそのまま進んだ。


「経塚山方面」

 木の階段を登りきると、経塚山方面と艫岩(ともいわ)方面の分岐に着く。まずは経塚山方面へと進んだ。登山道はガチガチに凍結しており、チェーンスパイクではちょっと怖い。転ばないように慎重に登った。


「経塚山山頂の祠」

 山頂には11時5分頃に到着。駐車場から1時間半掛かった。慣れない動画撮影とかしてたので、普通よりも時間が掛かっていると思う(コースタイム:1時間15分)。

 当日は-6℃位であったが、低山仕様の格好だったため少し寒い。冬で木の葉が落ちてはいるものの、山頂は木々に囲まれているので展望はあまり良くないし、すぐに下りることにした。

「大した斜度では無いのだけど……」

 凍結した斜面を慎重に下りる。斜度はそれ程でもないが、所々、完全な氷になっており、チェーンスパイクの丸い刃では滑りそうで怖い。地面が出ている場所や、木々を伝いながら慎重に下りて一安心。後は艫岩展望台まで行くだけだ。


「高低差は無い」

 艫岩展望台までは、高低差が無い一本道だ。途中に「皇朝最古修武之地の石碑」等があるものの、冬は霧氷でもなければ特に見所は無い。ひたすら行くのみだ。


「避難小屋」

 相沢方面との分岐を過ぎると避難小屋が見えた。その先が艫岩展望台になる。近寄りすぎなければ危険は無いが、ここは何故か転落事故が多い。何となく近寄りたくなる雰囲気がする場所なので、十分に注意した方が良いだろう。


「落ちると即死します」

 風が強く寒いため、適当に景色を眺めたら撤退を開始。帰りは来た道をひたすら戻る。7.4㎞・3時間29分45秒の散策だった。

動画(7分で冬の荒船山)

・今回から動画を作ってみました。良かったら見て下さいませ(音注意)。

まとめ

 このコースは2度目ですが、以前よりも道が荒れているなと思いました。星尾峠の先にある倒木は、運が悪いと一緒に落ちてしまうかもしれません。注意して通りましょう。

 冬季の荒船山に登る場合には、何かしらの滑り止めが必要になると思います。通常はチェーンスパイクが最も適していますが、山頂直下が凍っていた場合には慎重に行動して下さい。チェーンスパイクは有能ですが、限界は人によって変わります。十分に注意して下さい。

もう行った(行ってみたい)……と言う人は↓

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ