山上の秘湯「白馬鑓温泉」に最短距離で行くには……

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白馬鑓温泉とは?

 白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)は、長野県北安曇郡白馬村の山中にある温泉。白馬鑓ヶ岳の中腹にあり、白馬岳から回って来ても、猿倉から上山しても4時間以上 かかる雲上の温泉 * と言われている……らしい。

2023年7月15日(土)~9月30日(土)予定
*白馬岳だより(予約・アクセス方法など): https://www.hakuba-sanso.co.jp/

今回のコース

猿倉荘 標高1,250m(トイレ・水場・宿泊・登山届)
↓ 150分 ↑110分
小日向のコル 標高1,827m
↓ 120分 ↑110分
白馬鑓温泉小屋 標高2,006m(トイレ・水場・宿泊・テント場・温泉!)

標準コースタイム 登り:4時間30分 下り:3時間40分 距離:5.8km
撮影日時:2017年9月5日

白馬岳だより(予約・アクセス方法など): https://www.hakuba-sanso.co.jp/

白馬鑓温泉に行ってみよう♪

「組み立て式なので、外観は変わるかもしれません」

 この温泉は、白馬三山縦走の行き・帰りに立ち寄る人が多い。本格的な登山装備は必要だが、もちろん温泉目当てで行くことも出来る。その最短コースは、猿倉から小日向のコルを経由するルートで、5.8km・コースタイム4時間30分(片道)となっている。


「白馬尻小屋に向かう途中に入口があります」

 まずは猿倉山荘横の登山道を登り、広い林道に合流。そこから少し歩くと、白馬鑓温泉との分岐に着く。そこから小日向のコルまでは、しばらくは樹林帯の登山道を登ることになる。


「小日向のコル」

 小日向のコルに到着後は一旦、登山道を下り、以降は急斜面を横切る登山道を行く。よくある登山道であるが、慣れていないと怖いなと思うキワドイ場所もあるかもしれない。

 しかし、有名なコースで整備状況が良いため、無雪期であれば特に心配無いと思う。ルートも明瞭で、通常のコンディションであれば迷うような所*は無い。

*山岳地図の他、電波が無くても使える、スマホの地図アプリを使いましょう。

「急斜面のトラバースもあります」

 ただ、早期は雪渓が残るため、ガスが出ると迷いやすいらしい。慣れていない人は、雪渓が無くなる8月中旬〜9月中旬(白馬鑓温泉の営業期間:7月下旬〜9月下旬)までが良いだろう。


「早期は雪渓を通過する」

 ひたすら歩き、何本かの沢やガレ場を渡る(早期は雪渓)。ガレ場等では上からの落石に十分注意して歩こう。そして、最後の登りを頑張れば念願の鑓温泉に到着である。


「白馬鑓温泉のテント場。展望が良い」

 日帰りの場合には、受付で入浴料500円(現在は1,500円)を支払って入浴する。私は白馬方面から日帰りでの通過だったが、素晴らしい温泉のため、泊まりで利用するのが正解だと思う。体力のある人なら、テントを持って行き、のんびりと温泉を楽しみながらキャンプ(2023年は要予約)をするのも良いだろう。

*テント泊は一泊4,000円~らしいです……

「かけ流しの露天風呂は最高です

 さて、肝心の温泉であるが……泉質は硫黄泉(含硫黄-マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉[硫化水素型])で、硫黄臭*は良い感じにする。無色透明のお湯には、白い湯の花が舞っていた。

 混浴の露天風呂の他に、女性専用湯と足湯がある。源泉の投入量は相当なもので、排湯がちょっとした沢のようになっていた。

 ずっと入っていたい良質な温泉だったが、この時は通過だったため長居は出来ず、わずかな時間で出てしまったのは後悔が残るところ……。いつか泊まりで再訪したいものだ。

*硫化水素臭が正解ですが、当ブログは硫黄臭と言ってます。

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まとめ

 山中を登山装備で歩かないとたどり着かない温泉の一つですね。富山県の高天原温泉ほどではありませんが、道中は長く、山道歩きに慣れていない人には辛いかもしれません。

 しかし、苦労の末にたどり着いた温泉は最高です!一般人が行ける期間は、無雪期の僅かな期間だけですが、興味のある方は是非、行ってみて下さい。

 ……書き忘れてましたが、小日向のコル周辺は熊さんが多いと思います。通行する場合には、十分にご注意くださいませ!

 また、大雨の後、悪天候が予想される場合等には、予定を取りやめた方が良いでしょう。くれぐれも油断しない様にして、素晴らしい温泉を堪能して下さい。