冬の天狗岳「唐沢鉱泉から体力トレーニングで反時計回り周回散策♪」

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天狗岳とは?

 天狗岳(てんぐだけ)は、長野県茅野市にある 標高2,646m(西天狗岳)の山。日本二百名山、信州百名山の一つ。穏やかな山が多い北八ヶ岳の中では険しく、雪山登山初心者の鍛錬の場として知られています。

 難易度的には、雪山登山初級~中級者向けとなります。雪崩・滑落・凍傷・低体温症のリスクがありますのでご注意下さい。積雪期に登山をする場合には、一般的な雪山登山の装備が必要です。

*悪天候での雪山登山は大変危険です。

・アイゼン(クランポン)12本爪
・ピッケル(アックス)必要
・ハードシェル必要
・冬山用登山靴推奨
・ワカン不要なことが多い

駐車場・アクセス

駐車場1:唐沢鉱泉付近の天狗岳登山口駐車場(30台程度)を利用。年末年始などは夜明け前に満車になってしまい、路肩に駐車する人も居るようです。なお、唐沢鉱泉は1月中旬から冬季休業となりますのでご注意下さい。唐沢鉱泉が休業に入ると除雪のクオリティーが落ち、特別な車両以外は進入できない時があります

駐車場2:桜平・唐沢鉱泉分岐の駐車スペース、又は、桜平駐車場(下)を利用。 なお、桜平分岐から唐沢鉱泉まで歩くと、4km・1時間以上だそうです。桜平駐車場(下)からは、それに+20分位ですね。

アクセス:マイカーでのアクセスは、Googleマップ大先生に聞いて下さい。唐沢鉱泉に宿泊(営業は1月上旬位まで)する場合には送迎サービスがあるようです。

唐沢鉱泉:http://www.karasawakousen.com/

今回のルート

唐沢鉱泉 標高1,867m(冬季休業)
↓60分
西天狗岳・枯尾の峰分岐 標高2,138m
↓50分
第一展望台 標高2,410
↓60分
西天狗岳 標高2,646m
↓20分
東天狗岳 標高2,640m
↓65分
中山峠 標高2,408m
↓5分
黒百合ヒュッテ 標高2,396m(トイレ・食事・宿泊)
↓45分
唐沢鉱泉・渋の湯分岐 標高2,201m
↓40分
唐沢鉱泉 標高1,867m(冬季休業)

標準コースタイム:5時間45分・7.5㎞
(ロガー測定値:5時間50分・8.7km)
*雪の状態によって、時間や難易度が変わります。

冬の天狗岳に西尾根から登ってみた♪

 2025年1月下旬、新年初登りは体力トレーニングも兼ねて、唐沢鉱泉から天狗岳に登ってみることにした。過去に登ったことがあるルートだけど、私のレベル的に丁度良い感じなのだ。


「唐沢鉱泉登山口駐車場」

 冬季の唐沢鉱泉までの道は悪路になることで知られているが、きちんと除雪されていれば、FF+スタッドレスでも問題の無い程度である。ただし、唐沢鉱泉が休業に入ると除雪レベルが落ちるので注意が必要だ。唐沢鉱泉休業後に利用するのであれば、最低地上高の高い4WD車の方が良いと思う。

*桜平・唐沢鉱泉分岐手前の別荘地の方が凍結がヤバいことが多いです。帰りは十分にご注意下さい。

「唐沢鉱泉」

 雪山散策用の準備をして、午前8時頃に駐車場を出発。この日は天気予報が微妙だったからか、人がほとんど居なかった。ここまで空いているのは珍しいと思う。


「西尾根登山口」

 前に来た時と同じく、今回も反時計回りで周回する。西尾根登山口にある、しゃくなげ橋を渡って、北八ヶ岳らしい冬の森に入った。


「枯尾の峰方面との分岐」

 樹林帯をテクテクと1時間ほど登ると、枯尾の峰方面との分岐に着く。ここまでは、テープやガイドロープが定期的にあるため、特別に積雪が多いとき以外は問題無いと思う。

*電波が無くても使える登山用の地図アプリを装備しておいて下さい。なお、撮影と地図・緊急連絡用の機器は分けた方が良いです。いつも、寒さでスマホが落ちた~とか言っている人が何人か居ますので……。

「第一展望台」

 さらに樹林帯を登って行くと、やがて視界が開ける。この少し先が第一展望台とされる場所だ。当日は天気がイマイチだったけど、展望台らしい見晴らしの良さが味わえた。前回は真っ白で何も見えなかったのだ。


「西天狗岳」

 第一展望台より先は、第二展望台の手前に雪が多いとプチナイフリッジみたいになる場所(滑落注意)があるが、他には西天狗岳の岩場まで危険個所は無いと思う。当日は風が強く、気温(-8度程度)の割には寒かったため、厚手のグローブとハードシェルを早々に装備した。


「西尾根」

 第二展望台から先に進み、樹林帯が終わると岩場になる。西天狗岳の岩場は、正規のトレースがあれば難易度は低いが、固く凍結している場合には危険性が高いかもしれない。無理だなと思ったら、素直に引き返したほうが良いと思う。


「西天狗岳山頂」

 この岩場を登りきれば、西天狗岳の山頂まではすぐ。ゆっくりと撮影しながら歩いて、登山口から3時間半程だった(コースタイム2時間半ほど)。前回の散策から3か月近く期間が空いたので、遅いのは仕方がないと思う。


「東天狗岳」

 当日は風速15m位あって、かなり寒かったが、山頂の人達が居なくなるまで待ち、撮影を済ませて東天狗岳へと向かった。


「西天狗岳」

 東天狗岳まではコースタイムで20分ほど。大したことのない道なんだけど、疲れてるので地味に辛い。ここでも少し待って、撮影を済ませてから下山した。


「東天狗岳の岩場」

 当日は雪がとても少なく、東天狗岳の岩場が急坂になっていなかったので危険性は低かった。岩にアイゼンを引っ掛けて転倒しなければ問題無いと思う。


「黒百合ヒュッテ」

 強風でトレースが埋まっている場所が何か所かあったものの、雪が軽かったので蹴散らしながら下って無事に黒百合ヒュッテに到着。アイゼンとピッケルを片付け、チェーンスパイクを装備して唐沢鉱泉まで下った。


「硫化水素臭が少しする鉱泉」

 どこもそうなんだけど、帰りの樹林帯がすごく長く感じて辛いんだよな~。8.7km・5時間50分の丁度良い雪山散策だった。

動画「7分で冬の天狗岳」

・暇な人はどうぞ……

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関連サイト

唐沢鉱泉:http://www.karasawakousen.com/

黒百合ヒュッテ:http://www.kuroyurihyutte.com/

まとめ

 雪山初心者に人気の天狗岳ですので、晴天・微風(風速10m程度)・まともなトレースがある時を選べば、問題なく登頂出来ると思います。

 ただし、北横岳、蓼科山などに登り、12本爪アイゼンに慣れてから挑戦した方が良いと思います。ココで落ちたら死ぬ的な場所に遭遇した時はルートミスの可能性が高いので、周囲をよく確認しましょう。

*厳冬期は、軽アイゼンやチェーンスパイクでの登頂は控えましょう。条件が良ければ登れると思いますが、下りられなくなったり、周りに迷惑を掛ける可能性が高いです。

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