夏の火打山「笹ヶ峰登山口から湿原と絶景を眺めに行ってみた♪」

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火打山とは?

 火打山(ひうちやま)は、新潟県糸魚川市と妙高市に跨る、標高2,462mの山。日本百名山、花の百名山、新潟100名山の一つ。長野県と新潟県との境界に連なる頚城山塊(くびきさんかい)に属し、その最高峰となっています。

駐車場・アクセス

駐車場:笹ヶ峰駐車場1,または笹ヶ峰駐車場2(笹ヶ峰野営場専用の駐車場には駐車出来ません)を利用。

アクセス:マイカーをご利用の場合には、妙高インターから妙高高原公園線経由で30分ほど。公共交通機関をご利用の場合には、えちごトキめき鉄道・しなの鉄道の駅である妙高高原駅から直通バス(期間限定:頸南バス)があります。

頸南バス:http://keinanbus.com/
妙高観光ナビ:https://myokotourism.jp/

今回のコース

笹ヶ峰登山口駐車場 標高1,313m(駐車場・トイレ)
↓65分 ↑50分
黒沢橋 標高1,576m
↓ 100分 ↑60分
富士見平 標高2,064m
↓ 50分 ↑45分
高谷池ヒュッテ 標高2,110m(トイレ、売店、予約制の山小屋)
↓15分 ↑15分
天狗の庭 標高2,123m
↓ 35分 ↑25分
雷鳥平 標高2,284m
↓ 40分 ↑25分
火打山 標高2,462m


標準コースタイム 8時間45分 距離:16.3km
(ロガー測定値:8時間50分・17.3km)

撮影:2024年8月上旬

8月の火打山を日帰りで散策♪

 2024年8月上旬、火打山に登るため、笹ヶ峰登山口を目指した。本当は、テント泊で北岳に行こうかなと思っていたのだけど、当日の天気予報が微妙だったのだ。


「笹ヶ峰登山口」

 妙高高原インターチェンジから笹ヶ峰への道は、やや細い区間があるものの、全面舗装で不安は無い。動物の飛び出しには注意しながら慎重に車を走らせた。


「地図」

 目的の駐車場には午前5時頃に到着。それほど難易度の高い山ではないため、日帰り用の通常装備を準備して、5時半頃に車を出発した。


「入域料500円を支払います」

 この山は、登山口で入域料500円を支払う必要がある。500円を放り込み、雷鳥が描かれた木の札を貰って先に進む。なお、ここには登山届入れと、登山バッチ(1,000円)・携帯トイレの自動販売機もある。


「靴底の種子を落とします」

 少し進むと、沢の水を引いた靴底の種子落としがある。鳥や動物が持ち込むため、あまり意味が無いのではないかなと思っているのだけど、一応はしっかりと靴底の洗浄をしておいた。


「綺麗な雑木林が広がっています」

 紅葉で有名な場所のため、登山口周辺はブナ等の雑木林が広がっている。秋に来たいな~と、何年も思っているのだけど、なかなかタイミングが合わないのが残念だ。まあ、夏の緑も悪くないし、風通しが思ったよりも良いため、真夏でも快適な散策が楽しめた。


「現在位置が分かりやすい」

 コース上には、現在位置が分かりやすい道標が設置されている。あまりにも長く辛いコースだと絶望するんだけど、ここはそれほどハードじゃないため、現在位置が分かるのはありがたかった。


「黒沢橋」

 起伏の無い道をテクテクと歩いて行くと、黒沢と言う川を渡る橋に着いた。ここを過ぎると、やや急登になるため、小休止を入れても良いと思う。


「黒沢」

 まだ疲れていなかったため、そのまま進むと傾斜が強くなってきた。十二曲りと言う名前が付いた急登に入ったのだ。

 しかし、そこまで急な区間はなく、整備されていて歩きやすい。十二曲りの標識を数えながら登って行くと、思ったよりもすぐに終わった。


「名前の通り12個ある」

 終点の12/12地点には多くの方が休んでいたため、そのまま通過したのだが、その後も似たような登りが少し続く。なぜ12までで数えるのを止めたのだろう?


「十二曲り」

 十二曲りを過ぎ、さらに登って行くと、モンベルの簡易テントがある。ここが携帯トイレブースのようだ。まあ、よほど緊急事態じゃない限り使うことはないだろう。

*高谷池ヒュッテの宿泊予約はモンベルのサイトでするんですね~。知りませんでした。

「携帯トイレブース」

 この先は平地に近くなってくるため、のんびりテクテクと歩いて行くと、ギンリョウソウが群生していた。大抵の場合は一本か二本なので、珍しかったのかもしれない。


「ギンリョウソウ」

 撮影をして少し歩くと富士見平に到着した。ここまで、駐車場から普通に歩いて2時間程度だった。名前から、富士山が見えるのかなと思ったのだけど、この地点からは見えないようだ。


「富士見平」

 ここは黒沢池方面との分岐にもなっているが、私の目的は火打山のため、少し休んでから火打山・高谷池方面に進んだ。


「遠くに富士山が見える」

 富士見平から少しだけ歩いて振り返ると、後方に富士山が見える。本来の富士見平はこの地点なのかもしれないな~と思いつつ、少し眺めてから先に進んだ。しばらくは平坦な登山道なので疲労はほとんど無い。


「火打山」

 富士見平から10~15分位歩くと火打山が見えてくる。当日は晴れていたため、すぐ横の新潟焼山も綺麗に見えていた。


「高谷池ヒュッテ」

 富士見平から、ゆっくりと歩いて40分程度で高谷池ヒュッテに到着。登山バッチ(1,000円:当時)を購入して、少し休憩を取る。なかなか雰囲気の良い場所で、のんびりテント泊も良さそうだった。

*宿泊は完全予約制の山小屋。予約はモンベルのサイトでします。
モンベル:https://www.montbell.jp/

「高谷池」

 休憩後は、湿原を回り込むようにして山頂を目指す。湿原と山々……のどかなタイプの山が好きな私には、ここは楽園のようだった。


「好きな風景」

 最高に天気が良かったため少し暑かったものの、風が吹き抜けて気持ちが良い。ルンルン気分で歩いて行くと、天狗の庭なる場所に着いた。


「天狗の庭」

 山には天狗の~って良くあるけど、ここもそんな場所の一つのようだ。火打山と湿原の眺めがとても良い。秋に行きたいと思っていた場所だけど、湿原系の山は夏の方が好きかもしれない。


「逆さ火打山」

 天狗の庭を過ぎると、風が穏やかな日には湿原に火打山が映って、逆さ火打山になる場所があった。当日は風があったものの、思ったよりも綺麗に映っていた。


「ライチョウ平」

 湿原を過ぎると登りとなる。少しづつ高度を上げて行くと、ライチョウ平と呼ばれる場所に着いた。火打山は雷鳥生息地の北限として知られているが、ドピーカンだったためなのか、お留守のようだった。残念だが仕方がない。


「火打山への最後の登り」

 この山には急登と言うレベルの登りが無いため、少しずつゆっくりと登れば疲労はそれほどでもない。頑張って歩き続け、午前10時頃に山頂に到着した。


「火打山山頂」

 すぐ隣の妙高山には登ったことがあるけど、周囲に遮るものが無いため、火打山の方が展望が良い気がする。すぐそばにある焼山の存在感も大きい。


「焼山と後立山連峰」

 続いて、北西側を見下ろすと日本海も見渡せる。海が見えるタイプの山は久しぶりなので新鮮な気がした。遠くに見える港町は糸魚川市だと思う。


「糸魚川方面」

 妙高方面を見ると、妙高山は思っていたのと、ちょっと違う感じに見えた。もっと大きくて火山ぽく見えると思ったんだけど……。意外と緑に包まれているんだな~。


「妙高方面」

 この日は天気が良かったので、360度の大展望が拝めた。北アルプス以外の日本アルプスや富士山も見えていて、最高の一日だったと思う。


「富士山」

 30分ほど景色を眺めながら休憩を取り、高谷池ヒュッテでコーラを買って飲んでから下山した。17.3㎞・8時間50分の素晴らしい散策だった。

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動画「準備中……」

まとめ

 湿原と火打山を散策する定番のコースです。無雪期であれば危険性は低く、日帰りだと距離は長いですが、平地が多いため、そこまでキツくは無いです。……とは言え、転倒、日没になってしまう等の一般的な危険はありますので、十分な注意と準備をしてお楽しみ下さいませ。

 ……台風10号は迷惑な奴でしたね~。予定がすべてキャンセルになりました。もっと夏山を堪能したかったんですが、仕方がありませんね。

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